埃吹く街
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埃吹く街 | ||
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著者 | 近藤芳美 | |
発行日 | 1948年2月10日 | |
発行元 | 草木社 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
コード |
ISBN 978-4803906899 (短歌新聞社1993年) | |
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『埃吹く街』(ほこりふくまち、草木社、1948年2月10日)は、日本の歌人、近藤芳美の最初の個人歌集。装幀は上野省策。本文182頁、歌数447首。
概要
[編集]歌集名「埃吹く街」は、歌集中に収録された一歌篇のタイトル「埃吹く街」から採られたものである。同歌篇のなかには、タイトルのもとになった「日の入りの埃吹かるる橋の上いだかれて立つ表情もなく」「街空は吹ける埃ににごりつつ富籤に寄る少年のむれ」といった歌がある。この歌集には、1945年10月から1947年6月までに制作された作品が収録されている。この制作時期は、後に刊行された『早春歌』の収録歌の制作時期より新しい。しばしば引用される歌に次のようなものがある。
- いつの間に夜の省線にはられたる軍のガリ版を青年が剥ぐ
- 世をあげし思想の中にまもり来て今こそ戦争を憎む心よ
- 水銀の如き光に海見えてレインコートを着る部屋の中
- 耳のうら接吻すれば匂ひたる少女なりしより過ぎし十年