坂東性純
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坂東 性純(ばんどう しょうじゅん、1932年3月13日 - 2004年1月18日[1])は、東京都台東区出身の浄土真宗大谷派の僧侶(坂東報恩寺住職)、仏教学者(大谷大学・上野学園大学教授)。法名は釋 闡了、俳号は黄邨。
略歴
[編集]東京上野に坂東環城(1904-82)の子として生まれる。
1955年東京大学文学部印度哲学科卒業。57年同大学院修士課程修了。1960-61年オックスフォード大学に学ぶ。大谷大学文学部教授、上野学園大学教授。坂東報恩寺住職を歴任。
仏教伝道協会において海外を含めた仏教の普及に力を尽くす。[2]
著書
[編集]- 『日本の仏教 第7巻 絶対帰依の表現 教行信証<親鸞>』筑摩書房 1969
- 『現代に生きる』富山県教育委員会 精神開発叢書 1976
- 『現代人の往生要集』よび声社 1981
- 『現代真宗名講話全集 智慧の念仏 坂東性純集』教育新潮社 1981
- 『知と愛のかたち 生死の紋様』文明堂 1986
- 『親鸞思想入門 『教行信証』の世界』筑摩書房 仏教選書 1987
- 『み名を称える キリスト教と仏教の称名』著訳 ノンブル 1988
- 『祈り』ノンブル 1989
- 『浄土三部経の真実』日本放送出版協会 NHKライブラリー 1995
- 『親鸞和讃 信心をうたう』日本放送出版協会 NHKライブラリー 1997
- 『新講歎異抄』草光舎 1999
共編著
[編集]- 『インド仏蹟巡拝紀行』花山勝友,佐々木千洋共著 東成出版社 1955
- 『浄土仏教の思想』第15巻 鈴木大拙・曽我量深・金子大栄、講談社、1993年[1]。 - 「鈴木大拙」を担当。「曽我量深」については伊東慧明、「金子大栄」については幡谷明が著者。また『浄土仏教の思想』全15巻の編集委員の1人[3]。
- 『親鸞面授の人びと 如信・性信を中心として』今井雅晴・赤松徹真・大網信融共著 自照社出版 1999
- 坂東環城『大無量寿経講話』編 ノンブル 1988
翻訳
[編集]- 金松賢諒『自然』訳 文明堂 1988
- 『大乗仏典 中国・日本篇 第29巻 仮名法語』編 中央公論社 1991
- 鈴木大拙『神秘主義 キリスト教と仏教』清水守拙共訳 岩波書店 2004、岩波文庫、2020