地球ちゃん
地球ちゃん[1](ちきゅうちゃん、Earth-chan、ロシア語: Земля Чан / Земля-тян)は、地球の萌え擬人化キャラクターで、2017年にTwitterを発端に流行したインターネット・ミーム。
歴史
[編集]2017年11月30日に、アカウント名「@Trinimmortal」というユーザーがTwitter上において、学校に通うアニメ風の女の子「地球ちゃん」が自身の貧乳にコンプレックスを抱いていて、「私は平らじゃない!」[注 1]と言うアニメを作ろうという発言を行った[2]。地球ちゃんは、海と陸地を表す青と緑の髪の毛をしており、NASAのTシャツを着ているというアイデアも表明された。12月4日には、これらの設定に基づいた地球ちゃんのイラストを投稿するアーティストが現れた[3]。この冗談は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスにおいて地球平面説と関連付けて盛んに使用されるようになった[1]。
地球ちゃんの頭上には人類が住んでいるが、彼女の衛生面にとって必ずしも良いことではないという描写もなされる。地球ちゃんは病弱であり、咳をしていたり、点滴を受けたりしている気の毒な様子で描かれるが、これは環境破壊のメタファーであるとされる[4]。
地球ちゃんはredditで人気を博し、pixivとdeviantARTで多くのファンアートが投稿された[5]。
評価
[編集]コミック・ブック・リソーシズは、インターネットがアニメの女の子を作った例として「地球ちゃん」を引用した[6]。
影響
[編集]インヴァースによると、2017年にアメリカで洗濯用洗剤を食べる危険なチャレンジが流行した際に作成された萌え擬人化キャラクター「タイドポッドちゃん」は、地球ちゃんに触発されて制作された[7]。
大衆文化
[編集]地球ちゃんは、The 1975の2020年の楽曲『The Birthday Party』の公式ミュージック・ビデオに出演した[8]。
地球ちゃんのアバターと設定を用いて、ロシアのバーチャルYouTuberとしてYouTube上において動画投稿活動を行っている登録者数4.88万人のチャンネルが存在する[9][10]。
Lushsuxは、火星への渡航を志すイーロン・マスクを抱く地球ちゃんの壁画を描いた[11]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- ^ a b “2017年のエコミーム トップはEarth-chan(地球ちゃん)【写真】”. スプートニク (2017年12月28日). 2020年3月29日閲覧。
- ^ Trinimmortalの2017年11月30日のツイート、2020年3月29日閲覧。
- ^ Hathaway, Jay (2017年12月15日). “Reddit is obsessed with Earth-chan, an anime version of Earth”. デイリー・ドット. 2020年3月29日閲覧。
- ^ 黃正軒 (2017年12月19日). “【地平說續集】萌化擬人無極限 網民創作地球娘Earth-Chan推環保”. 香港01. 2020年3月29日閲覧。
- ^ “神展开!地球拟人化身清纯萌妹 臭氧兄贵保护地球酱”. 新浪 (2017年12月25日). 2020年3月29日閲覧。
- ^ “10 Worst Anime By Studio Brain Base (Ranked According To MyAnimeList)”. コミック・ブック・リソーシズ (2020年2月28日). 2020年3月29日閲覧。
- ^ “Tide Pod-Chan Tries To Stop Teens From Eating Tide Pods”. インヴァース (2018年1月21日). 2020年3月29日閲覧。
- ^ Feldman, Brian (2020年2月20日). “The New Video From the 1975 Is a Six-Minute Crash Course in Memes”. ニューヨーク・マガジン. 2020年3月29日閲覧。
- ^ “この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(4月7日~4月13日)”. Mogura VR (2018年4月15日). 2020年3月29日閲覧。
- ^ “Земля Чан”. YouTube. 2020年3月29日閲覧。
- ^ Wiśniewski, Michał R. (2020年4月11日). “Słodka zaraza. Internet groźnie obchodzi się z wirusem”. Polityka. 2020年4月12日閲覧。