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地層大切断面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

地層大切断面(ちそうだいせつだんめん)は、東京都伊豆大島に存在するランドマークで、600メートル以上続く地層の連続露頭である。単に地層切断面(ちそうせつだんめん)、あるいは千波地層切断面(せんばちそうせつだんめん)や千波地層断面(せんばちそうだんめん)ともいう。俗には、その様相を喩えてバウムクーヘンと呼ばれることもある[1]

地層大切断面
地層切断面・千波地層切断面
露頭の一部
場所

伊豆大島 南西部

東京都 大島町 野増字 エンシュウアイノウ
座標

北緯34度42分5秒

東経139度22分39秒
所属 東京都 大島町
標高 海抜約60m - 70m
全長 約630m
約24m
形成 伊豆大島火山噴火による火山砕屑物溶岩流堆積
地質 玄武岩火山灰土テフラなど
年代 約15000年前 - 約12000年前[1]とされるが、諸説あり
指定 伊豆大島ジオパークの一部である。
ウェブサイト www.town.oshima.tokyo.jp/soshiki/kankou/danmen.html

成り立ち

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1953年昭和28年)、大島一周道路を造設する際に、火山砕屑物などの堆積でできた風成層を開削してできた露頭である。

地層は主に玄武岩溶岩層、火山灰土層、そしてテフラ層を含む。テフラの多くが伊豆大島起源のスコリア質の火山灰火山礫であるが、神津島大室ダシに由来する流紋岩質のテフラ層もある[2]

地層の歪曲は褶曲によるものではなく、元の地形の起伏の上に火山砕屑物などが堆積することでできたとされる。

出典

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  1. ^ a b 伊豆大島ナビ 地層切断面”. 2022年3月14日閲覧。
  2. ^ 鈴木 毅彦, 寺山 怜, 松風 潤, 加藤 佑一. 伊豆大島南西部「地層大切断面」における先カルデラ火山新期山体形成期以降,過去約2万年間のテフロクロノロジー. 2019.