國森康弘
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國森 康弘(くにもり やすひろ、1974年 - )は、日本の写真家、ジャーナリスト。兵庫県神戸市出身。國森写真事務所代表。放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会委員。
略歴
[編集]兵庫県立長田高等学校、京都大学経済学部、京都大学経済研究科修士号。イギリス・カーディフ大学ジャーナリズム学部修士号。
命の有限性と継承性をテーマに活動する。神戸新聞記者を経て、イラク戦争を機に独立。国外では紛争地や経済困窮地域、国内では戦争体験者や野宿労働者、東日本大震災の被災者たちの取材を重ねた。
近年では看取り、在宅医療、地域包括ケアの撮影にも力を入れる。
受賞歴
[編集]- 2009年:「ナショナルジオグラフィック国際写真コンテスト日本版優秀賞」
- 2010年:「コニカミノルタ・フォトプレミオ」
- 2011年:「上野彦馬賞」グランプリ
- 2012年:「けんぶち絵本の里大賞」〈写真絵本『いのちつぐ「みとりびと」第1集』(農山漁村文化協会、4巻)の第1巻『恋ちゃんはじめての看取り』〉
- 2017年:「生協総研賞」〈『ご飯が食べられなくなったらどうしますか?』(農山漁村文化協会、花戸貴司医師共著)〉
- 2017年:「国際児童図書評議会IBBY障害児図書資料センター推薦図書選出」で世界巡回〈写真絵本『いのちつぐ「みとりびと」第1集』(農山漁村文化協会、4巻)の第1巻『恋ちゃんはじめての看取り』〉
メディア出演
[編集]NHK
[編集]TBS
[編集]関西テレビ
[編集]朝日放送
[編集]- NEWSゆう+
著書
[編集]単著
[編集]- 写真絵本シリーズ 第1集 滋賀農村編『いのちつぐ「みとりびと」』(農山漁村文化協会、全4巻、2012年)
- 第1巻『恋ちゃんはじめての看取り 〜 おおばあちゃんの死と向き合う』
- 第2巻『月になったナミばあちゃん 〜 「旅立ち」はふるさとで わが家で』
- 第3巻『白衣をぬいだドクター花戸 〜 暮らしの場でみんなと輪になって』
- 第4巻『いのちのバトンを受けとって 〜 看取りは残される人のためにも』
- 写真絵本シリーズ 第2集 東北被災地編『いのちつぐ「みとりびと」』(農山漁村文化協会、全4巻、2014年)
- 第5巻『歩未とばあやんのシャボン玉 〜 仮設にひびく「じいやん、ねんね」』
- 第6巻『華蓮ちゃんさいごの家族旅行 〜 「いのちのバトン」をみなの手に』
- 第7巻『ぼくはクマムシになりたかった 〜 かあさんに残したさいごの笑顔』
- 第8巻『まちに飛び出したドクターたち 〜 南相馬の「いのち」をつなぐ』
- 写真絵本シリーズ 第3集 東京編『いのちつぐ「みとりびと」』(農山漁村文化協会、全4巻、2017年)
- 第9巻『「もうひとつのお家」ができたよ 〜 生活の音がひびくホームホスピス』
- 第10巻『よかった、お友だちになれて 〜 がんでも寝たきりでもひとりじゃない』
- 第11巻『さいごまで自分らしく、美しく 〜 ともにすごした「夢のような時間」』
- 第12巻『みんなでつくる「とも暮らし」 〜 生活の場で旅立つ人にまなびながら』
- 『証言 沖縄戦の日本兵』(岩波書店、2008年)
- 『家族を看取る』(平凡社、2009年)
- 『アンネのバラ~40年間つないできた平和のバトン』(講談社、2015年)
- 『写真と言葉で刻む 生老病死 そして生 〜 限りがあるから みんなでつなぐ』(農山漁村文化協会、2020年)
- 『笑顔をありがとう 〜 家族と暮らす医療的ケアの必要な子どもたち』(サンライズ出版、2021年)
共著
[編集]- 『Proud To Be Nuba: Faces And Voices, Stories Of A Long Struggle』(オランダ出版社 Code-X、2007年)
- 『子ども・平和・未来 21世紀の紛争』(岩崎書店、全5巻、2010年)
- 『3・11 メルトダウン』(凱風社、2011年)
- 『TSUNAMI 3・11―東日本大震災記録写真集』(第三書館、2011年)
- 『生きることが光になる 〜 重症児者福祉と入所施設の将来を考える』(クリエイツかもがわ、2014年)
- 『ご飯が食べられなくなったらどうしますか? ~ 永源寺の地域まるごとケア』(農山漁村文化協会、2015年)