国鉄サロ17形電車
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サロ17形は、かつて日本国有鉄道の前身である鉄道省に在籍した、直流用電車(二等付随車)である。
概要
[編集]本形式は、1928年(昭和3年)10月1日に施行された、車両称号規程改正によって制定されたもので、車体幅2,700mm(中幅)の木造二等付随車に対し付与されたものである。これに該当する電車は、サロ33200形9両およびサロ33250形1両の計10両である。サロ33200形は10両が製造されたが、称号規程改正の前に1両(33207)が関東大震災で被災し、廃車されている。
最終的には、本形式の全車が三等車に格下げされ、サハ25形に編入されたが、そこに至る経緯は複雑で、特に17001 - 17009は短期間に用途変更が繰り返されている(詳細は国鉄デハ33400系電車#サロ17形の格下げを参照)。その後、旧17010とともに半数が鋼体化改造され、残ったものも戦後間もなく処分された。
番号区分
[編集]- 17001 - 17009 : 旧サロ33200形
- 17010 : 旧サロ33250形
参考文献
[編集]- 沢柳健一・高砂雍郎 「決定版 旧型国電車両台帳」 - ジェー・アール・アール ISBN 4-88283-901-6(1997年)
- 沢柳健一・高砂雍郎 「旧型国電車両台帳 院電編」 - ジェー・アール・アール ISBN 4-88283-906-7(2006年)
- 新出茂雄・弓削進 「国鉄電車発達史」 - 電気車研究会(1959年)
- 寺田貞夫 「木製國電略史」 - 「日本国鉄電車特集集成 第1集」に収録
- 「木製省電図面集」 - 鉄道資料保存会 編 ISBN 4-88540-084-8(1993年)