国崎望久太郎
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国崎 望久太郎(くにさき もくたろう[1]、1910年(明治43年)4月21日 - 1989年(平成元年)11月1日[2])は、日本文学研究者・歌人。立命館大学名誉教授。
生涯
[編集]福岡県山門郡大和町(現柳川市)生まれ[1]。1931年第七高等学校中退。1936年東洋大学文学部国文科卒、同年7月九州帝国大学法文学部中退、立命館大学専門学部講師、1940年教授、1945年立命館大学予科教授、1947年4月立命館大学法文学部教授、5月退職、6月杉森女子学園講師、1950年福岡県立伝習館高等学校講師、1951年教諭、1953年立命館大学図書館副館長、1955年立命館大学専任講師、1957年教授、1961年 東洋大学文学博士[3]。1966年から1968年まで立命館大学図書館長、1976年定年退任、名誉教授、園田学園女子大学教授。1989年11月1日、脳梗塞のため死去[2]。
短歌を詠み、1929年には歌誌『ポトナム』に入会し、同誌の選者を務めた[1]。門下に上田博、木股知史、真下厚などがいる。
著書
[編集]- 『詩歌と環境』立命館出版部、1942
- 『風雅方寸』立命館出版部、1942
- 『正岡子規』創元社 日本文学新書、1956 のち日本図書センター復刊
- 『日本文学の古典的構造』法律文化社、1958
- 『近代短歌史研究』桜楓社出版、1960
- 『啄木論序説』法律文化社、1960 のち日本図書センター復刊
- 『啄木とその前後』桜楓社、1971
- 『自然と韻律』沖積舎、1982
- 『秋雪 歌集』短歌新聞社、1986 ポトナム叢書
記念論集
[編集]- 『日本文学の重層性』国崎望久太郎博士古稀記念論集刊行会編桜楓社、1980
脚注
[編集]- ^ a b c 安森敏隆「国崎望久太郎論 : 『近代短歌史』と歌集『秋雪』を中心にして」『同志社女子大学日本語日本文学』第18号、同志社女子大学日本語日本文学会、2006年6月30日、131-142頁、doi:10.15020/00000928、NAID 110004806598。
- ^ a b 『現代物故者事典 1988~1990』(日外アソシエーツ、1993年)p.233
- ^ 国崎望久太郎『近世歌論史の研究 : 真淵と宣長を中心にして』東洋大学〈文学博士 ,報告番号不明〉、1961年。 NAID 500000322271 。
参考文献
[編集]- 「国崎望久太郎教授 略歴 主要著書・論文目録」 (国崎望久太郎教授退職記念論集)『立命館文學』1977-03