図書館ホテル
図書館ホテル(The Library Hotel)[1]は、ニューヨーク市マディソン・アヴェニュー299(41st ストリートと接する所)にある60室数をもつブティックホテル。近くには、ニューヨーク公共図書館、ブライアント・パーク、グランド・セントラル駅がある。ホテルは、建築家のステファン・B・ジェイコブスとインテリアデザイナーのアンディ・ペッパーによって設計された。
このホテルは、宿泊客向けの全10フロアそれぞれがデューイ十進分類法のそれぞれの主要分類に従ったデザインを施されているという実にユニークな原則を誇りとしている。ちなみに5階は、分類では500番台となり、テーマは科学である。それぞれの部屋は、その下層分類、もしくは下位カテゴリとなり、500.001号室は数学、5000.004号室は植物学。デューイ十進分類法の000、001、そして200番は、10階、11階と12階にそれぞれ充てられている。その他の部屋のテーマには、性愛文学(800.001号室)、詩歌(800.003号室)、そして音楽(700.005号室)などがある。すべての部屋が、そのテーマに合った本や装飾品などの調度品が整えられており、ホテル全体で6000冊ほどの蔵書がある。
この分類法がもとで、ホテルは、デューイ十進分類法の著作権者であるOnline Computer Library Centerより2003年、訴えられている。OCLCは、ホテルと、ホテルがデューイ分類法の使用の継続を認めることで合意に達した[2]。 レモニー・スニケットの『世にも不幸なできごと』シリーズの『最後から二番目の出来事』の大団円ホテルは、この図書館ホテルをモデルとしている。
図書館ホテルの部屋割メニュー
[編集]3階: 社会科学
- 300.006 法律
- 300.005 金融
- 300.004 世界の文化
- 300.003 経済
- 300.002 政治学
- 300.001 コミュニケーション
4階: 言語
- 400.006 古代の言語
- 400.005 中東の言語
- 400.004 アジアの言語
- 400.003 ゲルマン語
- 400.002 ローマン語
- 400.001 スラブ語
- 500.006 天文学
- 500.005 恐竜学
- 500.004 植物学
- 500.003 動物学
- 500.002 地質学
- 500.001 数学
6階: 技術
- 600.006 健康と美容
- 600.005 コンピュータ
- 600.004 医学
- 600.003 経営
- 600.002 生産
- 600.001 広告
7階: 芸術
- 700.006 服飾デザイン
- 700.005 音楽
- 700.004 写真
- 700.003 演劇
- 700.002 絵画
- 700.001 建築
8階: 文学
- 800.006 ミステリ
- 800.005 おとぎ話
- 800.004 戯曲
- 800.003 詩歌
- 800.002 古典文学
- 800.001 性愛文学
9階: 歴史
- 900.006 伝記
- 900.005 地理、旅行
- 900.004 アジアの歴史
- 900.003 海洋学
- 900.002 古代史
- 900.001 20世紀の歴史
10階: 知識一般
- 1000.006 ニューメディア
- 1000.005 報道
- 1000.004 博物館、美術館
- 1000.003 百科事典
- 1000.002 年鑑
- 1000.001 図書館
11階: 哲学
- 1100.006 愛
- 1100.005 超常現象
- 1100.004 心理学
- 1100.003 哲学
- 1100.002 倫理学
- 1100.001 論理学
12階: 宗教
- 1200.006 古代の宗教(神話)
- 1200.005 ネイティブ・アメリカンの宗教
- 1200.004 ゲルマンの宗教
- 1200.003 ニューエイジ宗教
- 1200.002 アフリカの宗教
- 1200.001 東方の宗教
脚注
[編集]外部リンク
[編集]座標: 北緯40度45分7.65秒 西経73度58分45.87秒 / 北緯40.7521250度 西経73.9794083度