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喜多川式麿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

喜多川 式麿(きたがわ しきまる、生没年不詳)とは、江戸時代浮世絵師

来歴

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渓斎英泉編著の『无名翁随筆』には歌麿の門人としているが、伝存する作に文化以前のものが見出せないことから、歌麿門下の喜多川月麿の門人であろうといわれている。姓は東海林(しょうじ)、名は澄。俗称は平次右衛門(または平右衛門)。は足水、牛欄舎とも号す。小石川水道橋牛天神下に住んでいた。画姓に喜多川を称し、文化の頃に錦絵や版本の挿絵、肉筆画を描いている。版本の挿絵は文化7年(1810年)刊行の合巻『復讎高野紅葉』(かたきうちこうやもみじ : 十返舎一九作)、同年刊行の『桜ケ池』などがある。

作品

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錦絵

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  • 「今容女歌仙」 大判 揃物

肉筆画

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作品名 技法 形状・員数 寸法(縦x横cm) 所有者 年代 落款 印章 備考
遊女立姿図(手をふく美人図) 紙本着色 1幅 101.1x27.2 東京国立博物館[1] 「式麿筆」 花押
芸妓図 絹本着色 浮世絵太田記念美術館 宿屋飯盛
羽子板を持つ娘図 絹本着色 浮世絵太田記念美術館
子の日の遊び図 絹本着色 京都府京都文化博物館管理)
手毬遊び図 紙本着色 1幅 35.8x63.1 クラクフ国立美術館[2] 「式麿筆」

脚注

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  1. ^ C0034741 遊女立姿図 - 東京国立博物館 画像検索
  2. ^ 平山郁夫 小林忠編著 『秘蔵日本美術大観 十 クラクフ国立美術館』講談社、1993年5月25日、第4図。ISBN 4-06-250710-2

参考文献

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  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年
  • 国際浮世絵学会編 『浮世絵大事典』 東京堂出版 2008年