喚ばれて飛び出てみたけれど
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『喚ばれて飛び出てみたけれど』(よばれてとびでてみたけれど)は、角川スニーカー文庫から発行された丸本天外による日本のライトノベル。イラストはRAMI(羽戸らみ)。公式の略称は「喚ば飛び」。
2巻で打ち切り終了。作者はネット上に冒頭を再現したAdobe Flashを公開したり[1]、続編の公開を模索していたようだが、頓挫したようである。
あらすじ
[編集]- I.はじめまして世界(ユビキタス)
- 豚コマ百グラム(五十八円)を生贄として召喚された悪魔ネピアは、契約により召喚者のランドゥーの寿命を得ようとするが、ランドゥーの寿命が残り半年程度であることが判明し落胆する。その後は人間界に居座り、使い魔作ったり、夜の散歩したり、アイドルコンサート行ったり、天使と仲良くなったり、エロ大根の隠れ里に行ったり、バチカン行って闘ったり、だらだらとした日々を過ごす。
- II.見逃してよ審判(アンパイア)
- Iの直接的な続き。ネピアが一行引き連れて地獄巡りしたり、ネピアとプニエルが同衾したり、和風の朝食取ったり、小僧寿司食ったり、討論会したり、消えたプニエル探したり、世界とプニエルの存在がクロスしつつも、だらだらとした日々を過ごす。
主な登場人物
[編集]- ネピア
- 主人公。女性。悪魔。二本の角がある(舐めるとしょっぱい(らしい))。
- 基本的に傍若無人な行動を取る。おおよそ人間的なモラルは持ちあわせていないが、人間的な思考をする。また、サブカルチャー的な知識は豊富のようで、言動やモノローグなどで当たり前のように使用される。
- 当初は携帯用搾命機〈魂搾り君〉という十字架のような道具を多用していたが、2巻では全く登場しなくなった。
- 家族構成は妹のエルモア、弟のクリネックス、母のエリエール、父ソロモンがいる。
- ランドゥー
- 人間。男性。中学一年生。
- 本名 大道時乱道(だいどうじ らんどう)だが、ネピアに「ディモンズ・ランドゥー」と名乗るように提案され、以降ランドゥーとされる。
- 自分の寿命が残り少ないことを知らされたときは激しいショックを受けていたが、吹っ切れた。なんだかんだ言ってバイタリティや適応能力が高いようである。メインメンバーの中で唯一人間的モラルを持ち合わせているため、その主張により周りから浮く傾向がある。
- 作中ではもっぱらネピアの使い走りにされる。
- プニエル
- 天使(天魔)。女性。
- 本名プニファリエル。通常は略してプニエルと呼ばれる。頭に蛍光灯を乗せた天使のような姿をしている。ネピアを更に不可解したような、コント寄りの行動をとる。またネピア同様、人間的モラルは持ち合わせていない。コント的指向が合うのか、ネピアには好意を持っているようだ。
- チャトラン
- 猫。ネピアの使い魔。雄。
- 黒猫。元家猫なので得物は捕れない。猫の割には高い知性を持ち合わせているようで、人間のありよう、世界のありようなどに疑問を抱いている。ニーチェも知っていたり、命令されユーミンを歌ったりもする。
- 作中ではやっぱり、ネピアの使い走りにされる。
- エロ大根
- 魔王。男性。
- 魔界に七十二人いる魔王の一人で、ネピアの上司。エロ大根(大根の足が二又に割れたもの)が悪魔化したもの。外観は大根だが強力な魔力を持つ。
既刊一覧
[編集]- 喚ばれて飛び出てみたけれど I.はじめまして世界 ISBN 4-04-471501-7
- 喚ばれて飛び出てみたけれど II.見逃してよ審判 ISBN 4-04-471502-5
脚注
[編集]- ^ “www.yobatobi.com YOBATOBI !”. 作者ブログ. (2007年7月7日). オリジナルの2007年7月7日時点におけるアーカイブ。 2018年7月18日閲覧。