和編鐘
表示
和編鐘 | ||
---|---|---|
各言語での名称 | ||
| ||
三重県 六華苑にて撮影 | ||
分類 | ||
和編鐘(わへんしょう)は、中国2400年前の祭器 編鐘(へんしょう)を日本的にアレンジした楽器。
枠に逆さに吊り下げた銅合金製の鈴を、マレット等で叩いて音を鳴らす。
成り立ち
[編集]株式会社山口久乗(やまぐちきゅうじょう)製作の「久乗編鐘」の鐘を使用して、2003年「世界水フォーラム」で演奏された。
その後、有機音工房が演奏しやすい形に設計し、2010年に現在の「和編鐘」の形となった。
- 鐘を39個に増やし、従来の1オクターブから3オクターブまで演奏可能となった。
- 和編鐘は音を鳴らした後響きを止める構造を持たないため、響きを残す奏法を可能とした。
- 西洋音階主体に鐘を並び替え、それに合わせて枠を設計したことで、グリッサンド、トレモロ等の奏法を可能とした。
特性
[編集]叩いて音を鳴らした後、鐘に触れて響きを止めることはせず、数々の音の混ざり合った残響も楽しまれる。
演奏に適した場所
[編集]ホールなどの音響効果が工夫された場所よりも、日本の伝統的な木・紙・土など自然素材で造られている建物などで、音がよく響く。
また、閉じられた空間ではなく、屋根のある空間で空気が流れていく場所もよい。
波動の効果
[編集]和編鐘の音は、波動が耳だけでなく身体全体に降り注ぐため、身体の細胞も振動する。音と波動が一つになって「和編鐘の響き」を生み出している。
構造と音の場所
[編集](図を参照)1オクターブ分(13個)の鐘を1台の枠に吊り下げ、低音部、中音部、高音部の計3台を使用して演奏する。
演奏の注意点
[編集]上の部分ではなく、鐘の淵に近い部分を打って鳴らす。
打った後にバチを持ち上げることで、より音を響かせることができる。
CD・DVD作品
[編集]- 2008年3月10日 編鐘 水の祈り(CD)
- 2019年12月7日 和編鐘へのいざない ―森羅の音・万象のひびき―(CD)
- 音で紡ぐ 長良川(DVD)
- 京音絵巻(CD)