コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

琴桃川凛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
和田哲郎から転送)
琴桃川凛
出生名 和田哲郎
別名 SHARL
生誕 1959年????
出身地 日本の旗 日本, 東京都
ジャンル ロック
サイケデリック・ロック
アバンギャルド
ハード・ロック
パンク・ロック
職業 ミュージシャン
担当楽器 ヴォーカルギターシンセサイザーハープ琵琶
活動期間 1975年 -
共同作業者 町田町蔵
じゃがたら

琴桃川凛(ことがわ りん、1959年 - )は、日本ロックミュージシャンロックバンド・連続射殺魔のリーダー。本名は和田哲郎で、連続射殺魔時代は本名で活動していた。

来歴

[編集]

1975年、都内の高校生だった和田哲郎(ヴォーカルギター)は、後にじゃがたらに参加する同じ高校の川辺徳行(ドラムス)らと共に「連続射殺魔」を結成。

1976年、後に山崎春美ガセネタ灰野敬二不失者に参加する浜野純ベース、ガセネタではギター)、後に劇団「キラキラ社」で演出・脚本を担当する山本哲らをメンバーに加え、デモテープなどを制作。

1977年、「ロック・マガジン」編集長の阿木譲の誘いで、京都へ移住。関西と関東を行き来しながらライブを行った。なお、この頃の渋谷屋根裏の音源が後にCDとしてリリースされている。

1980年、1st.シングル「愛して欲しい」を自らのレーベルHIP RECORDから発表。しかし、「連続射殺魔」はメンバーチェンジを繰り返し活動を休止。和田は、別のバンド「サティ&レボリューション」を結成し1年ほど活動。

1981年、東京に戻り、山本哲の誘いで劇団「キラキラ社」の音楽を担当。なお、「キラキラ社」にはラッパーになる以前のECDも所属していた。

1982年、再び「連続射殺魔」名義で2nd.シングル「Oh!CHILD」を発表。また、徳間ジャパンからリリースされた、当時インディーズ・シーンで活躍していたバンドを集めたオムニバス・アルバム「REBEL STREET」に町田町蔵との共作「ボリス・ヴィアンの憤り」で参加。

1983年から、じゃがたらのスタジオやライブでミキサーとして活躍。その交流から、じゃがたらの渡邊正己をゲスト・ヴォーカルに迎え、12インチEP「Pimp Model」を発表。じゃがたらの8インチEP「家族百景」、そして山口冨士夫の8インチEP「RIDE ON!」にギター等で参加。

1984年から1985年にかけて、「SHARL」、「Mu & Rock'n'Roll Music」として活動し、立て続けにソノシートをリリースする。また、1976年に録音した音源などを元にしたアルバム「SHARL」をLPでリリース。

1987年頃から、本名ではなく「琴桃川凛」と名乗り始め、金杉明弘(ギター他)等と「琴桃川凛メイキングラブ」を結成。上半身裸にビキニ・パンツ一枚等の過激な格好でライブを行うようになる。早川岳晴富樫春生山木秀夫梅津和時ジョン・ゾーンフレッド・フリス等、多数のミュージシャンと度々共演ライブを行い、琴桃川はギター以外にもシンセサイザー琵琶ハープ等も演奏。その作品がビデオ、レコード等で多数発表されている。

90年代中頃からしばらくの間、表立った活動を行っていなかったが、2001年、「琴桃川凛マイ・フェイヴァリット・シングス」を結成し、活動を再開。9・11テロをテーマにしたミニ・アルバム等を発表した。

2002年、OZ DISCより、連続射殺魔時代のライブを収録したアルバム「'78.3.26渋谷屋根裏」、連続射殺魔からSHARL、Mu & Rock'n'Roll Musicまでのシングル、ソノシート等を収録したベスト・アルバム「玉琴へのジョギング」をリリース。ベスト・アルバムのブックレットには、町田町蔵、江戸アケミらとの詳細な交流エピソードが描かれている。

2004年、「文藝春秋」誌上にて、中学校の同級生である作家の坪内祐三 、翻訳家の松本百合子との3人で座談会を行った。なお、この頃からライブ活動は行っていない。[1]

ディスコグラフィー

[編集]

連続射殺魔

  • 「愛して欲しい/G線上のアリア」7インチシングル(1980)
  • 「Oh!CHILD/素敵な貴方/甘美憂鬱」7インチEP(1982)
  • 「Pimp Mobel」12インチEP(1983) ※じゃがたらの渡邊正己がヴォーカルで参加
  • 「SHARL」LP(1985) ※1976年に録音した音源などを元にしたアルバム
  • 「'78.3.26渋谷屋根裏」CD (2002) ※ライブ・アルバム
  • 「玉琴へのジョギング(連続射殺魔シングル・コレクション&アザー・ワークス)」2枚組CD (2002) ※ベスト・アルバム

SHARL

  • 「Mobile Chocolate」7インチソノシート(1984)
  • 「New Bop」7インチシングル(1985)
  • 「good night」7インチソノシート(1985)
  • 「Shake Your Hip」7インチソノシート(1985)
  • 「84・12・4 Yaneura Live」カセットテープ
  • 「MOLLUSCA」カセットテープ
  • 「Sleeper hold」カセットテープ
  • 「W arm suplex hold」カセットテープ

Mu & Rock'n'Roll Music

  • 「New Big Barn」7インチソノシート(1985)
  • 「I want your 'The BIG'」7インチソノシート(1985)
  • 「All together now」7インチソノシート(1986)
  • 「IYA・NANO」7インチシングル(1987)
  • 「くりいむ シャール ~Mu & Rock'n'Roll Music」VHSビデオ ※早川岳晴富樫春生山木秀夫等との共演ライブを収録

琴桃川凛

  • 「AFUFU NY」8インチソノシート(1987) ※ジョン・ゾーン・プロデュースのライブ盤
  • 「Live at The Kitchen」カセットテープ(1987) ※琴桃川凛 with フレッド・フリス名義
  • 「It's the SHOW time」VHSビデオ(1987) ※1987年4月25日、Romanischer Cafeでの山木秀夫との共演ライブを収録
  • 「It's A Rin's Rin's Rin's World」VHSビデオ(1988) ※1988年、六本木インクスティック、インクスティック芝浦ファクトリー、マンダラ2等でのライブを収録
  • 「みちゃう~Live Roppongi Ink Stick 1988 Feb 10」VHSビデオ(1988) ※1988年2月10日、六本木インクスティックでのライブを収録
  • 「BATTO」VHSビデオ(1988) ※梅津和時、富樫春生との共演ライブを収録
  • 「Poison」VHSビデオ(1989)
  • 「KURI2 X'mas」VHSビデオ(1989) ※1988年クリスマスライブを収録
  • 「FINISH PAPER」VHSビデオ(1989) ※1989年のライブを収録
  • 「喪喪喪の悶」VHSビデオ(1989) ※1989年1月7日、マンダラ2でのライブを収録
  • 「おももだち」VHSビデオ(1989) ※1989年6月22日、マンダラ2でのライブを収録
  • 「ももカセ」カセットテープ(1989) ※1989年6月22日、マンダラ2でのライブを収録
  • 「Love Seat」VHSビデオ(1989) ※1989年9月22日、エッグプラントでのライブを収録
  • 「Technical Paper」VHSビデオ(1989) ※ジョン・ゾーン、PILL(Lip Cream)との共演ライブを収録
  • 「美人数珠つなぎ 性と文化の大革命vol.2」VHSビデオ(1992) ※1992年2月13日、インクスティック鈴江ファクトリーでのライブを収録

琴桃川凛メイキングラブ

  • 「なくなっちゃった」8インチソノシート(1987)
  • 「それでも好き?」CDシングル(1990)
  • 「愛して欲しい -ニュージャック・ヴァージョン」CDシングル(1991)
  • 「ぱぴぴ発狂食品」CD(1992) ※ミニ・アルバム

琴桃川凛マイ・フェイヴァリット・シングス

  • 「MY FAVORITE THINGS SUITE」CD(2001) ※ミニ・アルバム
  • 「世界中亜米利加」CDシングル(2001)
  • 「ラマダン・クリスマス(アメリカ人に断食を)」CD(2002) ※ミニ・アルバム

オムニバス

  • 「REBEL STREET」LP/CD(1982) ※「ボリス・ヴィアンの憤り(和田哲郎 with 町田町蔵) 」を収録

出典・脚注

[編集]
  1. ^ 来歴は、CD「'78.3.26渋谷屋根裏」ブックレットの「連続射殺魔とは vol.1」、CD「玉琴へのジョギング」ブックレットの「連続射殺魔とは vol.2」を参照。

外部リンク

[編集]