和歌山県道206号文里湊線
和歌山県道206号文里湊線(わかやまけんどう206ごう もりみなとせん)は、和歌山県田辺市内を走る一般県道である。
概要
[編集]和歌山地方裁判所田辺支部や田辺扇ヶ浜海水浴場の脇を通る。田辺バイパス(国道42号区間)以外では、田辺市内では珍しく中央分離帯付きの片側2車線部分を備えた区間を有する(地方裁判所のある交差点以西は同道指定を外れる)道路でもある。
本道路の片側2車線部分の終端付近から文里湾に架橋をし、神島台交差点付近まで接続する文里湾横断道路が2020年に事業化された。 詳細は文里湾横断道路として後述する。
路線データ
[編集]- 陸上距離:2.699km
- 起点:和歌山県田辺市文里(=和歌山県道211号文里港線)
- 終点:和歌山県田辺市湊(湊交差点=和歌山県道29号田辺龍神線・和歌山県道31号田辺白浜線・和歌山県道32号紀伊田辺停車場線)
文里湾横断道路
[編集]田辺市街地の海岸部から白浜町方面に移動する場合、途中で文里湾が内陸深くまで入り込んでおり大きく迂回する必要があり時間がかかり、また市街地方面からの自動車が橋谷交差点に集中するため渋滞の原因にもなっている。
これらの問題を解決し、白浜町方面との行き来をしやすくすることで田辺市中心部の観光振興や市街地活性化につなげ、さらに田辺市街地から基幹病院である国立病院機構南和歌山医療センターへのアクセスを改善するため、本道路から文里湾に架橋をし、神島台交差点付近に接続する文里湾横断道路構想が田辺市関係者を中心にかねてより要望されていた[1]。
予算の問題もあり一時は夢物語とされていたものの、2019年に田辺市の都市計画に追加され[2][3]、2020年に和歌山県によって事業化された[4]。 完成時期は未定。幅員は14メートルで、3メートルの車道が2車線、両側に2.5メートルの歩道と1.5メートルの自転車通行帯が作られる。 延長は1720メートルで橋の長さは700メートル。文里湾に停泊する船舶[5]の航行の支障にならないよう橋の桁下高さは25メートルになる予定である。
また、現在の文里周辺には避難所となる高台がないため、南海トラフ地震などの際には本架橋が避難所としても活用される予定となっている。
地理
[編集]通過する自治体
[編集]- 和歌山県
- 田辺市
脚注
[編集]- ^ “第15回 田辺広域合併協議会 会議録”. 田辺市. 2024年2月10日閲覧。
- ^ “文里湾横断道路を都市計画に追加 田辺市、県と事業化協議へ”. 紀伊民報. 2024年2月10日閲覧。
- ^ “文里湾横断道路について”. 田辺市. 2024年2月10日閲覧。
- ^ “文里湾横断道路の事業着手へ 和歌山県が本年度事業費2億円”. 紀伊民報. 2024年2月10日閲覧。
- ^ 文里湾には海上保安庁第五管区田辺海上保安部があり、巡視船3隻が停泊している