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和を以て貴しと為す

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

和を以て貴しと為す(わをもってたっとしとなす、わをもってとうとしとなす、やわらかなりをもちてとうとしとす)は、聖徳太子が定めた十七条憲法の第一条の条文のはじめの語句[1]古代中国からのことわざでも同一語句が存在するが、「和」が副次的に使用されている点が異なっており、同一の意味ではない。

概要

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人と人とは睦ましく貴いものであるべきということを意味する。人々が協調することは重要であるということを意味する。この言葉ではを大切にしなさいということが意味されている。これは互いを尊重し合い、認め合って協力することが大切であるということである。怒らず争わずに協力や強調をすることが大切であるとされている。この言葉では話し合いを大切にしなさいということも意味されている。争いを避けて和を大切にするだけでなく、互いに妥協をせずに納得するまで話し合うことも大切であるとされている。自分の気持ちや感情を抑えるのみでひたすら我慢をしたり、相手の気持ちや意見を考慮しないことは和ではないとされている。和というのは妥協や強調ではなく、互いに分かり合って調和や強調をするということとされている[2]

歴史

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中国

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礼記の儒行でこの言葉が述べられている。ここでは「礼は和を用って貴しと為す」とある[1]儀式においての作法では、その場においての人々の心が調和することが大切であるということが意味されている。論語の学而でもこの言葉が述べられている。ここでは「礼は之和を用って貴しと為す」とある。儒教においての和とは、名分を守り秩序を重んじるを行うにあたっては、和らぎ睦みあうことが大切であるということが説かれている[3]

日本

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日本書紀では7世紀の始めに聖徳太子が定めた十七条憲法の第一条は以和爲貴(和を以て貴しと為)であると伝えられているということがよく知られている。十七条憲法とは、役人たちが守るべきとする道徳的な戒めが記されており、この第一条では儒教における学問の和の概念を超えて、仏教の和合の精神の重要さも説かれていた。この第一条では和を大切にすることに加えて、逆らったり争いを起こさないことを根本とするということが説かれていた。そして上下関係にとらわれることが無く話し合いができたならば、何もかもを成し遂げられるだろうと説かれていた[2]

脚注

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  1. ^ a b 故事成語を知る辞典『和を以て貴しと為す』 - コトバンク
  2. ^ a b 「和をもって尊しとなす(貴しとなす)」の意味とは? 読み方や由来などを解説”. マイナビニュース. マイナビ (2022年10月21日). 2024年11月4日閲覧。
  3. ^ ことわざを知る辞典『和を以て貴しと為す』 - コトバンク

関連項目

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