向井幹博
獲得メダル | ||
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日本 | ||
柔道 | ||
グッドウィル・ゲームズ | ||
金 | 1986 モスクワ | 60kg級 |
世界学生 | ||
銅 | 1984 ストラスブルク | 60kg級 |
向井 幹博(むかい みきひろ、1962年4月22日 - )は長崎県出身の日本の柔道家。現役時代は60kg級の選手。段位は七段を取得。身長170cm[1][2]。のちに講道館道場指導部課長に[3]。
経歴
[編集]長崎県立長崎南高等学校から筑波大学を経て、筑波大学大学院へ進んだ[1]。大学時代にはフランスのストラスブルクで開催された世界学生の60kg級で3位、団体戦で2位となった[2]。さらにはこの当時、全日本学生柔道連盟と対立関係にあった全日本柔道連盟側の全日本大学柔道連盟が新たに設けた第一回の全日本大学柔道体重別選手権大会において優勝を飾った[2]。ブルガリア国際でも優勝した[1]。1986年には佐世保南高校の教員として、モスクワで開催されたCNN創業者のテッド・ターナー考案による第一回のグッドウィル・ゲームズに出場すると、決勝で地元ソ連の選手を破って優勝を飾った[1][2]。
引退後は全日本柔道連盟の強化委員や全日本ジュニア代表チームのコーチなどを務めた。その一方で、1994年からは講道館少年部の指導に携わることになった。当初、少年部では基本の習得に重点を置いて、対外試合は行わないことを基本方針としてきたが、その後の関係者によるアンケート調査の結果などを踏まえて、「春日柔道クラブ」という名の下で対外試合にも参加することを決定した。但し、勝利至上主義に陥らないような配慮が求められることともなった[3]。そんななかにあって、2012年には全国少年柔道大会で優勝を果たした[4]。なお、これまでに2016年のリオデジャネイロオリンピック90kg級で優勝したベイカー茉秋をはじめ、2021年に開催された東京オリンピック100kg級で優勝したウルフ・アロン、朝比奈沙羅などの指導にあたってきた[5][6]。
主な戦績
[編集](出典[1]、JudoInside.com)。
脚注
[編集]- ^ a b c d e 「国際試合強化選手名鑑」近代柔道 ベースボールマガジン社、1987年7月号
- ^ a b c d 「激動の昭和スポーツ史⑯ 柔道 青葉号」 ベースボールマガジン社、1989年発行
- ^ a b 向井幹博, 岡田弘隆, 溝口紀子, 高橋進, 「子供(小学生)の柔道指導について」『武道学研究』 2012-2013年 45 巻, 3 号, p. 258-263, 日本武道学会, doi:10.11214/budo.45.258。
- ^ 春日柔道クラブが初優勝、朝飛道場の5連覇ならず 全国少年柔道大会
- ^ 出身道場の恩師が語る~90kg級 ベイカー茉秋編~
- ^ 「第27回全国少年柔道大会」近代柔道 ベースボールマガジン社、2007年6月号
書籍・DVD
[編集]- [新・学校柔道~安全確保の指導法~] ユニバース
- [ジュニアのための考える柔道 一本をとるヒント] 新星出版社 2008年 ISBN 4885746639
- [役に立つ少年柔道指導法] 日本武道館 2012年 ISBN 9784583105154
外部リンク
[編集]- 向井幹博 - JudoInside.com のプロフィール
- 春日柔道クラブの活動 | 講道館