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名古屋大学ラグビー部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

名古屋大学ラグビー部(なごやだいがくラグビーぶ、英語: Nagoya University Rugby Football Club)は、愛知県名古屋市千種区にある名古屋大学ラグビー(ラグビーユニオン)部である。名古屋大学ラグビー部はその源流を名古屋高等商業学校名古屋医科大学の2つに持つ。名古屋大学ラグビー部の創立年は先に創部した名古屋商業高等学校の創立年である1926年である。

歴史

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名古屋大学ラグビー部の歴史は主に名古屋大学ラグビー部70年史[1]を参照して記載。

  • 1926年 創部元年。名古屋高等商業学校(名高商)の初戦はこの年の10月14日に名古屋倶楽部と当時の愛知商業グラウンドにて開催した。濃緑色のジャージに身を包んだ名高商が9対3で初陣を飾った。
  • 1931年 名高商は全国大会地区決勝へ出場。旅順工科大学予科と対戦、花園にて15対3で敗れる。
  • 1932年 全国大会東海予選にて三重農高と対戦、5-3で勝利し優勝。同志社高商と対戦、41-0で敗れる。
  • 1935年 名古屋医科大学(名医大)ラグビー部結成。名古屋市歌舞伎座近くの鳥勝にて1年生、2年生で相談、ラグビー部結成の決意を固めた。同年9月、名古屋医科大学ラグビー部は正式に創部。
  • 1937年 名医大が名古屋学士ラガーと対戦21-19で初勝利。桐原部長の大宴会で勝利の美酒を交わした。
  • 1939年 名古屋帝国大学が開学、名古屋医科大学はその医学部となる。後の定期戦となる初の大阪帝国大学との一戦が大阪高校グラウンドにて開催され、3-53で敗れる。
  • 1946年 名高商が名古屋経済専門学校(名経専)へ改編。東海地区ラグビーは4月 瑞穂公園陸上競技場での7人制大会で始まった。名経専はこの大会で名古屋倶楽部と対戦 11-6で勝利。全国大会東海予選に参加するも三重高農に0-36で敗れる。
  • 1947年 名古屋帝国大学は新制 名古屋大学(名大)へ改編。
  • 1949年 名経専が名古屋大学経済学部へ改編。そのラグビー部も名古屋大学ラグビー部へ合流。
  • 1956年 全国大学ラグビー東海決勝に進出。より上を目指そうと水野主将、藤井マネージャにより東京大学、京都大学との定期戦の開催を調整開始。
  • 1957年 この年、昭和32年度 水野前年度主将、藤井前年度マネージャの努力が実を結び東京大学、京都大学との定期戦を開催することになった。京都大学ラグビー部との定期戦は3-39で敗戦。阪大戦は14-0で連覇。東海地区秋の大学リーグでは名城大学と34-8、岐阜大学と11-6、愛知学院大学と36-3と勝利、南山大学と3-31で引き分け、三重大学と0-20で敗戦。
  • 1958年 1月に東京大学との定期戦を実施。この初戦は秩父宮ラグビー場にて開催、0-32で名大の敗戦。
  • 1964年 この年より新年のOB・現役交歓会を開始。この年の定期戦は京都大学と26-0、大阪大学と33-3で名大の勝利。東京大学とは17-0で名大が敗戦。京都大学に連勝するも、これ以降、京都大学との定期戦は開催されていない。
  • 1974年 東京大学ラグビー部にて明治大学、慶應大学と現役時に勝利した佐藤浩之助氏が監督就任。
  • 1976年 東海学生リーグで中京大学にに次いで2位となり瑞穂球技場での第27回全国地区対抗大学大会へ出場、準決勝で帝京大学と3-12で敗戦。この頃の選手 五熊宏明氏は後にトヨタ自動車株式会社 ラグビー部の第35回社会人大会決勝で活躍する。
  • 1987年 名大ラグビー部 創部50周年を記念して初の海外遠征としてパース遠征へ出発。西オーストラリア大学と対戦12-18、西オーストラリア代表選手を含むA.R.K.S.戦では26-32、Palmyra戦では26-32と3試合とも敗戦。西オーストラリアラグビー協会、各チームから大歓迎を受け、親善を深めた。その後、パース遠征を記念した現役チームとOBチームでのパース杯が毎年開催されることとなる。
  • 1988年 山の上グラウンド工事と部員減少に苦しむも、定期戦は大阪大学と8-46、東京大学と9-41で敗戦、秋のリーグ戦は東海学生Bリーグ4位と再起奮闘。
  • 1991年 定期戦は大阪大学と48-0で勝利、東京大学と6-31で敗戦、秋のリーグ戦は東海学生Bリーグ4位と奮戦。
  • 1996年 この年を最後に佐藤監督が九州大学へ転出。22年間の監督も退任となる。
  • 2001年 筑波大学ラグビー部出身の佐々木康氏が監督就任。
  • 2002年 定期戦は大阪大学と0-0で引分け、東京大学と51-26で勝利、秋のリーグ戦は東海学生Bリーグ戦績6勝1敗で淑徳大学、中部大学、名古屋大学が並ぶも得失点差で3位となりAリーグ入替戦には出場できず。
  • 2004年 定期戦は大阪大学と31-0、東京大学と26-24で勝利。秋のリーグ戦は東海学生Aリーグ(10チーム)へ加入の初年度となった。秋のリーグ戦は1勝8敗の8位。
  • 2019年 定期戦は大阪大学と36-17、東京大学と14-7で勝利。秋のリーグ戦は東海学生Bリーグ2位。

定期戦

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  • 大阪大学
    • 1939年 初の対戦は旧制 大阪帝国大学との間で大阪高校グラウンドにて開催。初戦は名大が敗戦。
    • 1940年 第2戦の開催あるも、詳細な記録なし。名大が敗戦。
    • 1942年 第3戦は、第1回総合体育大会の一環として開催。西宮のグラウンドにて0-50で名大が敗戦。
    • 1947年 戦後の初戦を開催、詳細な記録なし。
    • 1948年 詳細な記録は残っておらず、2戦して2戦ともに名大が敗戦。
    • 1949年 記録なし。
    • 1950年 この年より戦争の影響から空腹を除いて少しずつ立ち直り、より定期的な試合ができるようになった。
    • 以来、連綿と定期戦を開催。両校の交流を深めている。
年度 名大 阪大 開催場所 年度 名大 阪大 開催場所 年度 名大 阪大 開催場所 年度 名大 阪大 開催場所 年度 名大 阪大 開催場所
1950 0 30 - 1960 3 14 - 1970 31 11 名古屋大学 1980 3 40 - 1990 11 18 -
1951 0 21 - 1961 13 9 大阪 1971 9 3 大阪大学 1981 24 17 - 1991 48 0 -
1952 - - - 1962 22 9 - 1972 - 1982 12 32 大阪大学 1992 18 6 -
1953 0 28 - 1963 14 3 名古屋大学 1973 - 1983 12 17 - 1993 34 7 -
1954 0 11 - 1964 33 3 大阪大学 1974 14 32 - 1984 19 20 - 1994 42 17 -
1955 0 3 瑞穂 1965 32 17 瑞穂 1975 30 14 - 1985 10 4 - 1995 22 38 -
1956 30 3 大阪 1966 13 11 大阪大学 1976 20 7 - 1986 7 12 - 1996 23 45 -
1957 14 0 名古屋 1967 71 5 名古屋大学 1977 23 19 - 1987 10 44 - 1997 42 17 -
1958 16 11 大阪 1968 14 19 大阪大学 1978 32 12 - 1988 8 46 - 1998 -
1959 3 18 瑞穂 1969 29 6 名古屋大学 1979 29 16 - 1989 6 7 - 1999 引分 -
年度 名大 阪大 開催場所 年度 名大 阪大 開催場所 年度 名大 阪大 開催場所
2000 14 45 - 2010 19 24 大阪大学 2020 12 38 名古屋大学
2001 13 29 - 2011 7 15 大阪大学 2021
2002 0 0 - 2012 20 12 名古屋大学
2003 21 10 名古屋大学 2013 17 24 名古屋大学
2004 31 0 大阪大学 2014 15 17 大阪大学
2005 24 0 名古屋大学 2015 14 21 名古屋大学
2006 32 12 大阪大学 2016 19 34 大阪大学
2007 32 7 名古屋大学 2017 31 32 大阪大学
2008 22 7 名古屋大学 2018 21 10 名古屋大学
2009 12 27 名古屋大学 2019 36 17 大阪大学
  • 京都大学
    • 京都大学との定期戦は1957年5月に開始。初戦は京都大学にて開催。
    • 1984年5月 オープン戦として対戦。6-55で名大の敗戦。
年度 名大 京大 開催場所 年度 名大 京大 開催場所
1957 3 39 京都大学 1961 - - -
1958 0 24 京都大学 1962 6 48 -
1959 0 57 京都大学 1963 12 6 京都大学
1960 - - - 1964 26 0 京都大学
  • 東京大学
    • 1957年4月より東京大学ラグビー部の方と定期戦をご相談。その年の暮れに東京大学ラグビー部より定期戦の開催を打診あり、明る1月26日に秩父宮ラグビー場にて第1回東大戦を開催。それ以来、1999、2000年の中止を除いて毎年定期戦を実施。両校のラグビーを通じた交流を深めている。
年度 名大 東大 開催場所 年度 名大 東大 開催場所 年度 名大 東大 開催場所 年度 名大 東大 開催場所 年度 名大 東大 開催場所
1957 0 32 秩父宮 1960 0 45 瑞穂 1970 11 18 - 1980 4 35 - 1990 3 51 -
1958 9 20 瑞穂 1961 0 45 - 1971 - 1981 10 52 - 1991 6 31 駒場
1959 5 19 駒場 1962 0 33 - 1972 - 1982 6 42 - 1992 3 32 -
1963 5 33 秩父宮 1973 - 1983 6 50 - 1993 0 47 -
1964 0 17 瑞穂 1974 18 26 - 1984 13 34 - 1994 0 81 -
1965 0 41 駒場 1975 13 31 - 1985 0 44 駒場 1995 0 76 -
1966 0 63 瑞穂 1976 17 26 - 1986 13 23 名古屋大学 1996 0 57 -
1967 5 34 駒場 1977 28 10 - 1987 0 128 - 1997 0 81 -
1968 3 24 瑞穂 1978 17 36 - 1988 9 41 - 1998 20 48 -
1969 0 57 駒場 1979 15 43 - 1989 3 20 - 1999 中止 -
年度 名大 東大 開催場所 年度 名大 東大 開催場所 年度 名大 東大 開催場所
2000 中止 - 2010 19 26 名古屋大学 2020 22 40 名古屋大学
2001 10 62 - 2011 0 48 駒場 2021 7 45 駒場
2002 26 5 - 2012 13 3 名古屋大学
2003 67 7 駒場 2013 14 33 駒場
2004 26 24 名古屋大学 2014 28 36 名古屋大学
2005 28 29 駒場 2015 42 46 駒場
2006 30 17 名古屋大学 2016 10 38 名古屋大学
2007 10 36 駒場 2017 24 33 駒場
2008 0 24 名古屋大学 2018 29 28 名古屋大学
2009 5 68 駒場 2019 12 7 駒場


最近の戦績

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東海学生ラグビーリーグ

年度 所属 順位
2015 A2 3位 3 2
2016 A2 5位 1 4
2017 A2 4位 2 3
2018 B 2位 6 1
2019 B 2位 6 1

主な在籍選手

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関連項目

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参考文献

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紙媒体

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  1. 名古屋大学ラグビー部OB会『名古屋大学ラグビー部 70年史』名古屋大学ラグビー部OB会、2003年。 
  2. 名古屋大学ラグビー部OB会『名古屋大学ラグビー部 85年史』名古屋大学ラグビー部OB会、2014年。 
  3. キタンラグビー部史
  4. 名古屋大学ラグビー部『FIFTEEN 創刊号』名古屋大学ラグビー部、1963年。 
  5. 名古屋大学ラグビー部『FIFTEEN - RUGBY vol.2』名古屋大学ラグビー部、1964年。 
  6. 名古屋大学ラグビー部『FIFTEEN vol.3』名古屋大学ラグビー部、1965年。 
  7. 名古屋大学ラグビー部『FIFTEEN vol.4』名古屋大学ラグビー部、1966年。 
  8. 名古屋大学ラグビー部『FIFTEEN vol.5』名古屋大学ラグビー部、1968年。 
  9. 名古屋大学ラグビー部『FIFTEEN vol.6』名古屋大学ラグビー部、1969年。 
  10. 名古屋大学ラグビー部『FIFTEEN vol.7』名古屋大学ラグビー部、1971年。 
  11. 佐藤浩之助『両立を目指して - 名古屋大学ラグビー部と共に - 昭和49年度〜平成8年度』ニッコアイエム株式会社、1997年。 

電子媒体

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外部リンク

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脚注

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  1. ^ 『名古屋大学ラグビー部 70年史』名古屋大学ラグビー部OB会、2003年1月1日、52-130頁。