吉野公一郎
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吉野 公一郎(よしの こういちろう、1949年3月25日 ‐ )は、日本の実業家、生物学者、薬学博士。神戸医療産業都市の創薬ベンチャー・カルナバイオサイエンス設立者で、同社代表取締役社長を務める。
来歴・人物
[編集]東京都世田谷区出身。東京都立新宿高等学校を経て、1974年東京工業大学大学院工学研究科修士課程修了、鐘紡入社。鐘紡薬品研究所で創薬研究に従事し、薬学博士号も取得した。鐘紡ガン研究所グループ長、鐘紡創薬研究所資源探索研究部長等を経て、1999年日本オルガノン医薬研究所長[1][2]。
オランダ本社が日本拠点閉鎖を考えていたことから[3]、2003年ポートアイランドの神戸医療産業都市にカルナバイオサイエンスを設立し、同社代表取締役社長に就任[1][3]。2008年神戸医療産業都市初の上場を果たし[4]、神戸バイオメディカル創造センターに本社を移転[5]。アメリカ合衆国で子会社を設立し[6]、2011年にはCarnaBio USA, Inc. President & CEOに就任。2013年ProbeX代表取締役社長。2018年メディネット社外取締役、クリングルファーマ社外取締役[7]。
キナーゼの研究を進め、新薬候補化合物を開発[1][8]。2019年には当時の創薬ベンチャーでは最高額となる一時金でギリアド・サイエンシズに開発権・販売独占権を譲渡するライセンス契約を締結。総額では約500億円となった[3][9][10]。
脚注
[編集]- ^ a b c キナーゼを標的とする研究で大きな成果。世界中に笑顔を届ける新薬を、この地から。吉野 公一郎KOHICHIRO YOSHINO 代表取締役社長 神戸医療産業都市
- ^ 「吉野 公一郎」
- ^ a b c 医療産業びと(9)創薬ベンチャー「カルナバイオサイエンス」吉野公一郎さん(70) 神戸新聞-2019/09/10
- ^ 「トップニュース株式上場ニューフェース/カルナバイオサイエンス・吉野公一郎社長」 日刊工業新聞(2008/4/7 05:00
- ^ 経営ひと言/カルナバイオサイエンス・吉野公一郎社長「移転機に開発拡充」 日刊工業新聞(2008/12/2 05:00)
- ^ 「トップインタビュー カルナバイオサイエンス 吉野公一郎社長(連載第1回・全3回) 米子会社設立で海外展開力 大手製薬メーカーを開拓へ」 日本証券新聞2008年7月15日
- ^ 2020年05月13日 第18期(2020年12月期)第1四半期報告書 カルナバイオサイエンス株式会社
- ^ 「【バイオベンチャーを探る2】カルナバイオサイエンス 薬事日報2015年07月07日 (火)
- ^ 特集連動◎バイオベンチャーの導出契約2019 カルナバイオサイエンスがGilead社と契約「唯一無二の存在だったのが大きい」 日経バイオテク2019.07.22
- ^ 創薬ベンチャー・カルナバイオサイエンス、米製薬会社とライセンス契約 神戸新聞-2019/06/25