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吉田菊次郎

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吉田南舟子から転送)

吉田 菊次郎(よしだ きくじろう、1944年9月24日 - )は、日本のパティシエブールミッシュ創業者[1][2]俳人としては吉田南舟子と名乗る[2]東京都出身。

経歴

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両親とも菓子店の出身であったが、大学生のときに父の事業が倒産する[3]明治大学商学部卒業[1][2][4]ヨーロッパに渡り、フランススイスで菓子製造の修業をする[1][2]1973年3月、29歳で渋谷・区役所通り(後の渋谷公園通り)にブールミッシュを創業[3]1982年12月15日、株式会社ブールミッシュを設立[3]

1995年10月から1997年9月まで、CBCテレビキユーピー3分クッキング」に、土曜日のお菓子の講師として2年間出演。2001年1月から2004年9月まで、同番組に土曜日のお菓子の講師として再登場し、3年8ヶ月間出演した。

2004年7月、本店を銀座に出す[3]。同年、フランス政府より農事功労章 (Ordre du Mérite agricole) シュヴァリエを贈られる[1][2]。また「チョコレート菓子を始め、あめ細工、工芸菓子等の製造技能に卓越している」などとして現代の名工に選ばれる[1][5]2005年、秋の園遊会に招待される[6]

2007年日本食生活文化賞金賞を受賞[1][4]。同年7月、吉田南舟子として初の句集『父の後ろ姿』を刊行[3]。同年10月、ブールミッシュ製菓アカデミーを設立[3]

2012年大手前大学総合文化学部客員教授[4][7]

パティシエ以外に公職として、2005年厚生労働省「若者の人間力を高めるための国民会議」委員[6]2011年厚生労働省「職場のいじめ、嫌がらせ問題に関する円卓会議」委員[6]を歴任した。

主な著書

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  • 吉田菊次郎『あめ細工 製菓技術教本』柴田書店、1976年、131頁。 
  • 吉田菊次郎『チョコレート菓子 製菓技術教本』柴田書店、1977年、134頁。ISBN 978-4388056125 
  • 吉田菊次郎『パティスリー 製菓技術教本』柴田書店、1980年、231頁。ISBN 978-4388055753 
  • 吉田菊次郎『洋菓子の工芸技法 製菓技術教本』柴田書店、1982年、237頁。ISBN 978-4388057184 
  • 吉田菊次郎『フランス菓子のおいしさの秘密』草思社、1987年、222頁。ISBN 978-4794202895 
  • 吉田菊次郎『洋菓子事典』主婦の友社、1991年、393頁。ISBN 978-4079334242 
  • 吉田菊次郎『作って贈るチョコレート』中央公論社〈中公文庫ビジュアル版〉、1995年、157頁。ISBN 978-4122022324 
  • 吉田菊次郎『ヨーロッパお菓子漫遊記』時事通信出版局、1996年、243頁。ISBN 978-4788796263 
  • 吉田菊次郎『万国お菓子物語』晶文社、1998年4月1日、220頁。ISBN 978-4794963482 
  • 吉田菊次郎『お菓子を彩る ― 果実・ナッツ・野菜の話』晶文社、1999年、191頁。ISBN 978-4794964274 
  • 吉田菊次郎『デパートB1物語』平凡社〈平凡社新書〉、1999年、220頁。ISBN 978-4582850093 
  • 吉田菊次郎『洋菓子はじめて物語』平凡社〈平凡社新書〉、2001年、222頁。ISBN 978-4582851212 
  • 吉田菊次郎『お菓子名人、100の抽き出し』平凡社、2002年、230頁。ISBN 978-4582831269 
  • 吉田菊次郎『吉田菊次郎のお菓子に逢いたい―ヨーロッパお菓子漫遊記』時事通信出版局、2004年、214頁。ISBN 978-4788704763 
  • 吉田菊次郎『お菓子な歳時記』時事通信出版局、2004年、228頁。ISBN 978-4788704510 
  • 吉田菊次郎『ヨーロッパスイーツ街道―お菓子の宝庫を巡る』時事通信出版局、2006年、127頁。ISBN 978-4788706705 
  • 吉田菊次郎『六カ国製菓用語対訳辞典(日仏英独伊西)』イマージュ、2006年、465頁。ISBN 978-4594051051 
  • 吉田菊次郎『西洋菓子彷徨始末―洋菓子の日本史 増補改訂版』朝文社、2006年、383頁。ISBN 978-4886951823 
  • 吉田菊次郎『お菓子の世界・世界のお菓子』時事通信出版局、2008年、201頁。ISBN 978-4788708525 
  • 吉田菊次郎『世界のフェスティバル-スイーツ ― クリムとドリムの冒険』時事通信出版局、2009年12月22日、132頁。ISBN 978-4788710504 
  • 吉田菊次郎『映画の中のお菓子たち』時事通信出版局、2010年、127頁。ISBN 978-4788710733 
  • 吉田菊次郎『西洋菓子 日本のあゆみ』朝文社、2012年、428頁。ISBN 978-4886952486 
  • 吉田南舟子『父の後ろ姿 十七文字の達人たちと』時事通信出版局、2007年、193頁。ISBN 978-4788707658 

出典

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  1. ^ a b c d e f Kikujiro Yoshida 店主 吉田菊次郎”. ブールミッシュ. 2012年5月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e 父の後ろ姿 十七文字の達人たちと 吉田南舟子/著”. 東販. 2012年5月24日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 食品製造 菓子製造 株式会社ブールミッシュ”. Link Solution Co. (2007年12月20日). 2012年5月24日閲覧。
  4. ^ a b c 吉田菊次郎氏(商学部OB)講演会「人はお菓子に夢を見る」が開催されました【商学部アワー(和泉)5/15】”. 明治大学 (2012年5月22日). 2012年5月24日閲覧。
  5. ^ 「卓越した技能者の表彰 被表彰者名簿」目次”. 厚生労働省. 2012年5月24日閲覧。
  6. ^ a b c 吉田菊次郎『西洋菓子 日本の歩み』巻末著者紹介 2012年発行
  7. ^ 教員組織・一覧”. 大手前大学. 2012年5月24日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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