吉田佳広
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吉田 佳広(よしだ よしひろ、1933年 - 2016年3月15日[1])は、日本のグラフィックデザイナー。日本グラフィックデザイナー協会会員。長崎県出身[2]。
経歴・人物
[編集]1933年ソウル生まれ。長崎県立長崎東高等学校を経て、中央大学法学部卒業後、高橋正人デザイン研究所を修了した[3]。日本アートデザインへの勤務を経て、1966年に吉田佳広デザイン研究室を設立した[4]。ヴィジュアルデザイン研究所、岡山大学教育学部、東京造形大学で講師を務めたほか、実用技能検定協会理事、日本フォントコンテンツ文化協会理事、レタリング技能検定中央試験委員長などを歴任した[2]。
東京アートディレクターズクラブ(ADC)賞、全日本シーエム放送連盟(ACC)賞、ニューヨークタイプディレクターズクラブ展(N.Y.TDC展)入賞、電通賞、日本タイポグラフィ年鑑ベストワーク賞などデザインに係わる賞のほか、文部科学省から社会教育功労者賞を受けた[3]。また、テレビCFのデザインでACC殿堂入りを果たした[5]。クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(アメリカ)など海外の博物館にも作品のコレクションが収蔵されている[5]。
著書
[編集]- 『やさしいレタリング』(マール社、1977年)ISBN 978-4837301127
- 『マップ紀行おくのほそ道』(朗文堂書館、1985年) ISBN 978-4947613035
- 『ベストレタリング』(日本文芸社、1990年)ISBN 978-4537014846
- 『まなぶたのしむ文字デザイン〈1〉創る文字デザイン』(理論社、2009年)ISBN 978-4652048573
- 『まなぶたのしむ文字デザイン〈2〉使う文字デザイン』(理論社、2009年)ISBN 978-4652048580
- 『まなぶたのしむイラストレーション〈1〉すぐ描ける入門編』(理論社、2010年)ISBN 978-4652048689
- 『まなぶたのしむイラストレーション〈2〉個性をひきだす表現法』(理論社、2010年)ISBN 978-4652048696
- 『まなぶたのしむイラストレーション〈3〉水彩画技法のいろいろ』(理論社、2010年)ISBN 978-4652048702
- 『文字の絵本 風の又三郎』(偕成社、2013年)ISBN 978-4039651105
編著
[編集]- 『基本レタリング字典―技法と資料』(グラフィック社、1971年)ISBN 978-4766100242
脚注
[編集]- ^ “長崎倶楽部 No.51”. 長崎県人クラブ. 2016年9月9日閲覧。
- ^ a b 人物・人材情報リスト 2006, p. 431.
- ^ a b 『文字の絵本 風の又三郎』掲載のプロフィールより。
- ^ “《チャリティTシャツ》 what we can project(wwcp) 吉田佳広”. ジェイ・キャスト. 2016年9月2日閲覧。
- ^ a b 『まなぶたのしむ文字デザイン〈2〉使う文字デザイン』掲載のプロフィールより。
参考文献
[編集]- 日外アソシエーツ編『長崎県人物・人材情報リスト 2007』日外アソシエーツ、2006年。