吉村泰典
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吉村 泰典(よしむら やすのり、1949年1月26日[1] - )は、日本の医学者、産婦人科医。慶應義塾大学名誉教授。新百合ヶ丘総合病院名誉院長。専門は生殖生理学、不妊症学、臨床内分泌学[2]。内閣官房参与(第2次安倍内閣。少子化対策・子育て支援)。日本産科婦人科学会理事長、日本生殖医学会理事長を歴任。
略歴
[編集]岐阜県岐阜市出身[1]。父は日本電信電話公社の技術者、母は洋裁学校の経営者[3]。岐阜市立木之本小学校、岐阜市立本荘中学校、岐阜県立岐阜高等学校を経て、1975年に慶應義塾大学医学部を卒業[4]。同大学で研修医となり、以後、国立埼玉病院、横浜警友病院、慶應義塾大学医学部、浜松赤十字病院において産婦人科医として勤務。1983年よりアメリカ合衆国に留学(ペンシルバニア病院、ジョンズ・ホプキンズ大学)[2]。
帰国後、藤田学園保健衛生大学医学部専任講師、杏林大学医学部産婦人科学助教授を経て、1995年、慶應義塾大学医学部教授に就任[2]。
2007年から2011年まで日本産科婦人科学会理事長を務めた[5]。また、2010年より日本生殖医学会理事長を務めている[6]。
2012年11月、慶應義塾大学教員の中で学問水準の向上に寄与する研究業績を挙げた人物に贈られる福澤賞受賞。
2013年3月、第2次安倍内閣の内閣官房参与に就任。少子化対策・子育て支援について内閣総理大臣に情報提供・助言することなどを任務とする[7]。
2020年9月16日、安倍晋三首相辞任に伴い、内閣官房参与を退職した[8]。
主張
[編集]- 2020年3月、文藝春秋においてHPVワクチンについて意見を掲載し、一人の産婦人科医として低接種を座視してきた責任を痛感していることを述べ、本ワクチンはバッシングの対象とされてきた経緯より発言することが大きな批判を浴びる可能性につながる懸念があるものの、生涯最後の仕事として接種率の向上に取り組むとの心情を吐露している[10]。
脚注
[編集]- ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.388
- ^ a b c 事業推進担当者 吉村泰典(慶應義塾大学21世紀COEプログラム、2013年3月14日閲覧)
- ^ 集中出版. “第10回私と医療 ゲスト吉村 泰典”. SHUCHU PUBLISHING. 2022年11月26日閲覧。
- ^ “慶應義塾大学名誉教授/内閣官房参与/ 東京岐阜県人会会長 - 吉村 泰典 氏 - 『「子育ては自分育て」の意識が少子化日本の危機を救う!』 SQUARE 21 VOL.313より|一般社団法人 全国経営者団体連合会|note”. note(ノート). 2022年11月26日閲覧。
- ^ 平成19年度第1回理事会議事録 (PDF) および平成23年度第3回臨時理事会第1部議事録 (PDF) (日本産科婦人科学会、2013年3月14日閲覧)
- ^ 平成23年度事業報告書 (PDF) (日本生殖医学会、2013年3月14日閲覧)
- ^ 内閣官房長官記者会見(平成25年3月13日(水)午後)(首相官邸ウェブサイト、2013年3月14日閲覧)
- ^ 飯島勲、浜田宏一氏ら内閣官房参与10人退職『産経新聞』2020年9月16日
- ^ 夫婦別姓を考える、吉村やすのり、生命の環境研究所、2017年12月9日。
- ^ 子宮頸がんワクチンは薬害ではない 吉村泰典 文藝春秋 2023年3月号 文藝春秋社発行 2023年4月29日閲覧