古凍古墳群
表示
古凍古墳群 | |
---|---|
別名 | 柏崎・古凍古墳群(旧称) |
所在地 | 埼玉県東松山市古凍 |
位置 | 北緯36度00分34.6秒 東経139度26分18.2秒 / 北緯36.009611度 東経139.438389度座標: 北緯36度00分34.6秒 東経139度26分18.2秒 / 北緯36.009611度 東経139.438389度 |
規模 | 円墳等9基現存 |
築造時期 | 古墳時代後期 |
有形文化財 | 古凍古墳群内土壙出土鉄製壺鐙及び馬具、2002年(平成14年)3月22日県指定[1] |
地図 |
古凍古墳群(ふるごおりこふんぐん)は、埼玉県東松山市古凍にある古墳群。
概要
[編集]松山台地突出部に構築された古墳群で12基が現存している。早くからその所在が知られていたが、耕作などにより多くの古墳は削平され、墳丘の残っている古墳はカンベ塚古墳をはじめ9基である。かつては北部に展開する柏崎古墳群と一括して「柏崎・古凍古墳群」と呼んでいたが、発掘調査が進むにつれ両者の質的・年代的な差異が明らかにされ、それぞれ別の古墳群として扱われるようになった。
古凍4号墳
[編集]直径約30メートル・高さ5メートルの円墳。古墳群内で現存する最大の古墳である。1994年(平成6年)、東松山市遺跡調査会により東側の調査が行われた。周溝は隣接する3号墳を避けるようにして造られ、一部を掘り残した歪んだ形をしている。また、築造時の墳丘は直径42メートルあったと推定されている。周溝の途絶部分からは4基の土坑が発見され、鉄製壺鐙、環状鏡板付轡、鞍金具などの馬具が出土した。これらの土坑は6世紀末から7世紀初頭にかけて造られたと考えられる。
土坑出土の馬具は、2002年(平成14年)3月22日付で県指定有形文化財に指定された[1]。
脚注
[編集]- ^ a b 東松山市役所生涯学習部生涯学習課埋蔵文化財センター. “古凍古墳群内土壙出土鉄製壺鐙及び馬具”. 東松山市. 2022年5月16日閲覧。
参考文献
[編集]- 塩野博 『埼玉の古墳 比企・秩父』 さきたま出版会、2004年