古今聖歌集 (日本聖公会)
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『古今聖歌集』(こきんせいかしゅう)は、日本聖公会が1902年に出版した聖歌集の名称で[1]、聖歌はおもにイングランド教会、米国聖公会で歌われた聖歌から取られて、その後何回か増補・改訂されて、2006年に『日本聖公会聖歌集』が出版されるまで、長らくこの名称で使用されてきた。
古今聖歌集以前
[編集]聖公会の日本への宣教はイングランド教会、米国聖公会、カナダ聖公会三者でおこなわれた。聖歌集は、まず1874年の『たゝへのうた』(55首、ヘンリー・エヴィントン編、和紙・木版刷り)、1876年の『使徒公会の歌』、1879-90年の『真神賛美歌』、1883年の「聖公会歌集」(145曲、T.S.ティング編)が使われている。1887年に日本聖公会が成立したあと、1891年に非公式の『聖公会賛美歌集』(初めて洋紙を使用)が出たりした。
古今聖歌集の出版と改訂
[編集]1902年には6年間の準備を経て『古今聖歌集』(412曲と多くの詩頌曲譜)が出版された[2]。この名称はイングランド教会で使用されていた『古今聖歌集 (イングランド教会)』(Hymns Ancient and Modern)に負っている。
日本の『古今聖歌集』はその後3回の改訂・増補を経て、1959年に最終版(540曲)が出版され、これは1965年に「第五分:詩頌・唱詠礼拝式曲譜」で詩頌曲譜を差し替えて改訂されて、『古今聖歌集』は1959年に出版以来47年に渡り用いられてきた[3]。
新聖歌集
[編集]21世紀に入り、2006年に新聖歌集『日本聖公会聖歌集』が出版されて、現在の礼拝ではほぼこれに置き替わっている。
参照項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 古今聖歌集 こきんせいかしゅう(コトバンク)
- ^ 古今聖歌集 : 譜附 改訂 - NDL Digital Collection(国会図書館)
- ^ 『日本聖公会聖歌集』(2006年11月1日発行、日本聖公会管区事務所)中の「日本聖公会における聖歌集のあゆみ」