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古今亭圓菊 (3代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三代目 古今亭ここんてい 圓菊えんぎく
Kokontei Engiku the 3rd
三代目 古今亭(ここんてい) 圓菊(えんぎく) Kokontei Engiku the 3rd
三代目古今亭圓菊の定紋のひとつ「鬼ツタ」
本名 藤原ふじわら 浩司こうじ
別名 八広の師匠
生年月日 (1970-07-19) 1970年7月19日(54歳)
出身地 日本の旗 日本東京都墨田区
師匠 二代目古今亭圓菊
古今亭志ん彌
二代目古今亭圓菊
名跡 1. 古今亭菊司
(1989年 - 1992年)
2. 古今亭菊翔
(1992年 - 2002年)
3. 古今亭菊生
(2002年 - 2021年)
4. 三代目古今亭圓菊
(2021年 - )
出囃子 武蔵名物
鉄道唱歌
活動期間 1989年 -
活動内容 古典落語
新作落語
配偶者 あり
家族 二代目古今亭圓菊(父)
所属 落語協会
Rakugonia(マネジメント)
公式サイト 三代目古今亭圓菊
備考
三代目古今亭圓菊の定紋のひとつ「裏梅」

三代目 古今亭 圓菊(ここんてい えんぎく、1970年7月19日 - )は、落語家俳優である。本名∶藤原 浩司落語協会所属。出囃子は『武蔵名物』。紋は『鬼ツタ』または『裏梅』。父は同じく落語家二代目古今亭圓菊。名跡「古今亭圓菊」の当代で、前名は「古今亭菊生」。

経歴

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安田学園高等学校在学中、二代目古今亭圓菊に入門、九番弟子となる。1988年3月31日池袋演芸場で「道具屋」で初高座を踏み、翌年4月1日金原亭桂太と同時に楽屋入り。前座名は菊司。兄弟子にあたる古今亭志ん彌門下で修行した。

1992年11月1日に金原亭桂太と共に二ツ目昇進。菊翔に改名。

2002年3月21日林家彦いち入船亭扇辰三遊亭金八鈴々舎鈴之助と共に真打昇進。二代目圓菊の『』と大師匠五代目古今亭志ん生の『』で菊生に改名。

2019年2月上席池袋演芸場夜席で主任を務めた。古今亭志ん彌、古今亭菊千代古今亭文菊ぺぺ桜井の一門の他五街道雲助古今亭志ん輔柳家小菊らも出演した。

2021年10月31日三代目古今亭圓菊」を襲名[1][2][3][4]。10月4日に上野精養軒で「菊生改め3代目古今亭円菊襲名披露祝賀会」を開催した後[5]、五十日間の披露興行は行わず、鈴本演芸場十月余一会「菊生改メ三代目古今亭圓菊襲名披露」、浅草演芸ホール十一月上席恒例の「二代目古今亭圓菊追善興行」で「二代目古今亭圓菊追善・三代目古今亭圓菊襲名記念興行」としてトリを取った。

芸歴

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人物

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安田学園高等学校の先輩には立川龍志、後輩には九代目春風亭柳枝がいる。

六代目古今亭志ん橋鈴々舎馬桜入船亭扇遊十一代目金原亭馬生三遊亭圓丈九代目林家正蔵らと親交が深い。

前座仲間には林家たい平三遊亭丈二らがおり、現在でも仲が良い。昭和45年生まれの四人・林家きく姫三遊亭金八二代目林家三平と共に「笑いの45口径」という落語会をやっていた。

古今亭志ん輔古今亭菊太楼と共に、シイタケ栽培にハマっている。

うねうね系の虫が嫌い。好物は肉。カリフラワーとブロッコリーとカニが苦手。広島東洋カープのファン。

趣味

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逸話

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前座時代にバイクで事故を起こし寄席を休んだが、仲間内では「日サロに行ったんだ」と噂された。

三遊亭圓丈とはヘラブナ釣り仲間、「ヘラ友」。圓丈とともに長野県中綱湖で釣りをした際、泳ぎながらヘラブナ釣りをした。絶対無理だと思われていたが、泳ぎながら釣れた。

圓丈が、釣れた時に記念写真を撮ろうと、カメラを構えたら、圓菊(当時∶菊生)の竿にアタリが来た。しかも魚は、ハリを加えてその竿をどんどん沖へ運んで行く。

他の釣り人は「いやあ、大丈夫、一度、竿を持って行かれた時は、戻って来たから…」と言っていたが、逆にドンドン沖に流されていく。しばらくしていたが、ほぼ中央に留まってしまった。すると菊生はパンツ一枚になって、「じゃ、竿をとりに行ってきます」と湖に入って泳ぎだした。しかし菊生が、竿に近づくと掛ったヘラが慌てて泳ぎだす。また近づく、逃げるの竿と菊生のおいかけっこになる。しかし何度かやってるうちに菊生が疲れてきた。岸に引き返した時は、菊生は疲れ果てたが、無事生還したという。

見習い時代は平成の米騒動の最中で米がなく、師匠や兄弟子古今亭志ん彌に言いつけられ米を買いに行っていた。それでも米がなかったので志ん彌のためにホットケーキを焼いていたが、志ん彌の注文に答えるうちにホットケーキを焼くのがうまくなった。なお、パンの上に納豆ピーナッツバターをのせて食べると美味しいらしい。

三代目襲名披露パーティーの時は、コロナ禍による緊急事態宣言明けということで、パーティーはノンアルコールで食事が供される形での開催となった。また、会場入口には、初代圓菊(→五代目志ん生)二代圓菊と自身が並んだ合成写真が飾られた[5]

活動

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浅草演芸ホール8月中席で毎年行われる住吉踊り連に所属している。

落語会

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ザ・噺人

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お江戸両国亭にて行われている。

菊生時代
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回数 日時 菊生の演目
第一回 2019年2月2日
第二回 2019年6月21日
第三回 2019年10月25日
第四回 2020年2月28日
5月2日
宿屋の仇討
ランゴランゴ
第五回 2020年10月30日 短命
佐々木政談
第六回 2021年2月19日 五人廻し
百年目
第七回 2021年6月18日 野ざらし
笠碁
圓菊時代
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演目はひとつ必ずネタおろしをしている。ネタおろしの演目は◎印を付す。

回数 日時 圓菊の演目
第八回 2022年3月25日 明烏
安兵衛狐

菊生落語大全

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池袋演芸場落語協会特選会で行われている。「菊生落語大全」としては全5回。

回数 日時 ゲスト 菊生演目 ゲスト演目
第一回 2019年5月22日 三遊亭圓丈 七段目
幾代餅
第二回 2019年9月28日 六代目古今亭志ん橋
第三回 2020年9月27日 九代目林家正蔵
第四回 2021年4月22日 なし 唐茄子屋政談
錦の袈裟
粗忽の釘
第五回 2021年9月25日 十一代目金原亭馬生 置泥
井戸の茶碗
あくび指南

主任公演

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定席での主任公演。

寄席興行 ネタ 番組 備考
鈴本演芸場2002年9月中席夜の部 古今亭菊朗/古今亭菊可
アサダ二世
春風亭一朝
橘家圓太郎
古今亭菊千代
ふじゆきえ・はなこ
古今亭菊之丞
古今亭志ん橋
柳家とし松
柳家喜多八
入船亭扇遊
柳家小菊
古今亭菊生
鈴本演芸場2004年9月下席夜の部 古今亭菊朗/古今亭菊可
三増紋之助
古今亭菊之丞
柳家三太楼
古今亭菊丸
花島世津子
柳家さん喬
二代目古今亭圓菊
鏡味仙三郎鏡味仙一鏡味仙三
入船亭扇遊
昭和のいる・こいる
古今亭菊生
池袋演芸場2019年二月上席夜の部 火焔太鼓
ラーメン屋
幾代餅
死神
錦の袈裟
寝床
妾馬
くしゃみ講釈
井戸の茶碗
不動坊
桃月庵こはく/古今亭志ん吉/初音家左吉
二代目古今亭志ん五
笑組
隅田川馬石
古今亭菊千代
柳家小菊
古今亭志ん輔
五街道雲助
古今亭文菊
古今亭志ん弥
ぺぺ桜井
古今亭菊生
浅草演芸ホール2021年十一月上席昼の部 火焔太鼓
錦の袈裟
井戸の茶碗
ラーメン屋
死神
笠碁
不動坊
幾代餅
掛け取り
妾馬
古今亭志ん松/古今亭始
柳家わさび/柳亭こみち
ぺぺ桜井
古今亭菊志ん/古今亭菊太楼
古今亭菊龍/古今亭菊春/古今亭菊寿/古今亭菊千代/古今亭駒子
鏡味仙志郎・仙成
隅田川馬石
古今亭志ん陽/春風亭一之輔
柳家小菊
桃月庵白酒
古今亭志ん彌/古今亭菊丸
マギー隆司
林家正蔵/林家三平
古今亭菊之丞
古今亭文菊
ロケット団
古今亭志ん輔
入船亭扇遊
三代目林家正楽
'菊生改メ三代目古今亭圓菊'
鈴本演芸場2021年十一月中席前半夜の部 ラーメン屋(11月11日)
くしゃみ講釈
(11月12日)
不動坊
(11月13日)
掛け取り
(11月14日)
古今亭菊千代
古今亭菊寿
マギー隆司
古今亭菊龍
古今亭志ん彌
古今亭菊春
江戸家小猫
古今亭圓菊
百日寄席「上野街笑賑」

出囃子

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出演

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テレビ

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映画

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CD・DVD

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  • キクショー大全集

演目

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主に古典落語を演じるが、三遊亭圓丈作のものを中心として新作落語を演じることもある。「ラーメン屋」は、落語協会では圓菊のみが演じている。(圓菊に教えたのは古今亭寿輔)

古典

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廓噺

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政談

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新作

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脚注

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注釈

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  1. ^ 同じシーンに出ていた荒川良々演じる「今松」はのちの二代目圓菊。つまり自分の父親と共演した形となる。

出典

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  1. ^ a b 令和3年 三代目古今亭圓菊襲名”. 落語協会 (2021年5月1日). 2021年5月2日閲覧。
  2. ^ a b 神野栄子「古今亭菊生、三代目円菊を襲名」『東京新聞』2021年10月8日。2021年11月3日閲覧。
  3. ^ a b 三代目古今亭圓菊 襲名披露公演「ようやくスタート切れた」」『デイリー』2021年10月31日。2021年11月3日閲覧。
  4. ^ a b 3代目古今亭円菊、襲名披露公演「全部爆笑に」先代・父墓前に報告で臨んだ高座」『スポーツ報知』2021年11月1日。2021年11月3日閲覧。
  5. ^ a b “古今亭菊生、3代目円菊襲名パーティーで決意「父親のように生涯現役」10・31から披露目”. スポーツ報知. (2021年10月4日). https://hochi.news/articles/20211004-OHT1T51010.html?page=1 
  6. ^ 古今亭菊生 2021年5月1日のツイート

外部リンク

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