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取替資産

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

取替資産(とりかえしさん)とは、企業会計上の資産の一種である。

固定資産の中には、鉄道におけるレール枕木高速道路におけるガードレール道路標識に代表されるように、同種物品が多数集まってひとつの固定資産になるものがある。このようなものは交換(取替)により全体が維持されていくので、減価償却を個別に適用するのは大変な手間を要する。そこで、生まれた考えが取替法である。例にあげた固定資産の集まりを取替資産とする。たとえば鉄道の場合、通常の取替時には古いレールを取り外した記録と、新しいレールを購入した記録の二つを処理する必要がある。

取り外しの仕訳(期首に取替を行ったケース)
固定資産廃棄損 100,000,000 構築物 300,000,000
減価償却累計額 200,000,000
購入の仕訳
構築物 400,000,000 当座預金 400,000,000

この取引を取り替えとせずに、維持費がかかった事にするのが取替法である。

取替費 400,000,000 当座預金 400,000,000

このようになるので減価償却とは全く異なるものである。ただし、この状態ではつねに新品のままの価格になってしまう。そこで原価の半分までの減価償却を行う半額法という方法もある。税法で認められる取替法はこの半額法を指す。

関連項目

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