友知 (海防艦)
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友知 | |
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基本情報 | |
建造所 | 日立造船桜島造船所 |
運用者 |
大日本帝国海軍 復員庁 |
艦種 |
海防艦 行動不能艦艇(復員庁) |
級名 | 御蔵型海防艦 |
建造費 | 6,200,000円(予算成立時の価格)[注釈 1] |
艦歴 | |
計画 | 改⑤計画 |
起工 | 1945年3月5日 |
最期 |
終戦時工程25%で工事中止[注釈 2] 1947年10月23日解体終了 |
要目(計画時[注釈 3]) | |
基準排水量 | 940トン |
全長 | 78.77m |
最大幅 | 9.10m |
吃水 | 3.06m |
主機 | 艦本式22号10型ディーゼル2基 |
推進 | 2軸 |
出力 | 4,200hp |
速力 | 19.5ノット |
燃料 | 重油 120トン |
航続距離 | 16ノットで5,000カイリ |
乗員 | 定員149名 |
兵装 |
45口径12cm高角砲 連装1基、単装1基 25mm機銃 3連装5基、単装1基 九四式爆雷投射機3基 爆雷120個 |
搭載艇 | 短艇3隻 |
レーダー | 22号電探1基 |
ソナー |
九三式水中聴音機1基 三式水中探信儀2基 |
友知(ともしり)は、日本海軍の未成海防艦。法令上は御蔵型海防艦の19番艦[注釈 4]。友知は、日立造船桜島造船所が手がけた最後の海防艦となった[注釈 5]。
艦歴
[編集]改⑤計画の海防艦、第5251号艦型の16番艦[注釈 6]、仮称艦名第5266号艦として計画されたが、日立造船に建造が割り当てられた本艦は、用兵側から要望のあった掃海具を装備した通称「日振型」として建造されることとなった。なお、改⑤計画により日立造船で建造された久米以下6隻はマル急計画艦とは異なり、全艦が掃海具を装備せずに九四式爆雷投射機と三型爆雷装填台を1基ずつ増備して竣工している。
1945年3月5日、日立造船株式会社桜島造船所で起工。同日付で友知と命名されて御蔵型海防艦の16番艦に定められ[注釈 4]、本籍を呉鎮守府と仮定。
終戦時未成。工程25%で工事中止[注釈 2]。1947年2月1日、大阪地方復員局所管の行動不能艦艇(特)に定められる。1947年10月23日、日立造船桜島造船所で解体終了。
脚注
[編集]- 注釈
- ^ これは第5251号艦型としての価格であり、掃海具装備艦としての価格ではない。
- ^ a b 進捗率は大阪警備府と近畿海軍監督部が昭和20年8月31日付で調製した各目録による。昭和22年2月1日付 二復総第49号、福井『写真 日本海軍全艦艇史』および世界の艦船『日本海軍護衛艦艇史』では20%としている。
- ^ 砲熕兵装と水雷兵装は通称「日振型」の、改⑤計画上の第1艦久米の竣工時の装備状況に従い記述する。
- ^ a b 艦艇類別等級別表上の通算番数。友知が艦艇類別等級に登載された1945年3月5日時点で淡路、日振、草垣の3隻が同表から削除済みのため、法令を厳密に捉えるなら16番艦だが、これら3隻を含めると通算で19番艦となる。
- ^ 日立造船で建造が予定されていた予定艦名七発、鹿久居など11隻は、起工前に建造中止となった。(『日立造船百年史』、p. 215。)
- ^ 改⑤計画上の番数。
- 脚注
参考文献
[編集]- 海軍省、復員庁
- 法令、令達
- 昭和18年10月30日付 内令第2241号。
- 昭和19年7月10日付 内令第833号。
- 昭和19年10月10日付 内令第1159号。
- 昭和20年3月5日付 達第46号、内令第197号、内令第205号、内令員第454号。
- 通牒、その他
- 昭和20年8月31日付 大阪警備府『大阪警備府管下艦艇(未成艦ヲ含ム)目録』。
- 昭和20年8月31日付 大阪警備府『大阪警備府管下艦艇船体兵器機関艤装品目録』。
- 昭和20年8月31日付 近畿海軍監督部『大阪方面所在艤装艦艇船体兵器機関艤装品目録』。
- 昭和22年2月1日付 二復総第49号『行動不能艦艇保管實施要領ノ件通牒』。
- 法令、令達
- 世界の艦船 No. 507 増刊第45集 『日本海軍護衛艦艇史』、海人社、1996年。
- 『日立造船百年史』 日立造船株式会社、1985年。
- 福井静夫 『写真 日本海軍全艦艇史』、ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1
- 防衛研修所戦史室 『戦史叢書』 第88巻 『海軍軍戦備(2) -開戦以後-』、朝雲新聞社、1975年。
- 明治百年史叢書 第207巻 『昭和造船史 第1巻(戦前・戦時編)』、原書房、1977年。