厳島丸 (森岡商会)
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厳島丸(いつくしままる)は日本の移民会社森岡商会などの船。
スワン・ハンター社でイギリス、Elderslie Steam Ship社の「Fireshire」として建造される[1]。1887年7月28日進水[1]。同年9月竣工[1]。1898年、Duke of Fife Steamship社の「デューク・オブ・ファイア (Duke of Fire)」となる[1]。
1903年、「デューク・オブ・ファイア」は日本人のペルー移民を輸送した[2]。その後日本の移民会社森岡商会の「厳島丸」(3882総トン)となって1906年に1回と1908年に2回ペルーへ向かっており、計4回の航海で4000人近くの移民を運んだ[3]。「厳島丸」は故障によって漂流することが多かったため、移民から「いつつくか丸」と呼ばれたという[3]。
1912年には竹村殖民商館によりブラジル移民の輸送に使用された[4]。
のち、山下汽船、清水汽船などが所有し、1933年に解体された[1]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 山田廸生『船にみる日本人移民史』中央公論社、1998年、ISBN 4-12-101441-3