原田則彦
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原田 則彦(はらだ のりひこ、1959年11月5日 - )は、日本のカーデザイナー・工業デザイナー。イタリアのカロッツェリアザガート(SZデザイン)のチーフデザイナーであり、「Nori Harada(ノリ ハラダ)」の名で知られる。東京都出身、イタリア在住。
来歴
[編集]慶應義塾普通部・慶應義塾高等学校を経て、慶應義塾大学文学部哲学科を卒業後、1985年よりアメリカのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインに留学し、カーデザインについて学ぶ。同校卒業後、書き溜めたスケッチを持ってイタリアに渡り、1989年にI.DE.Aに採用される。
その後、上司のエルコーレ・スパーダに誘われ、ザガート・デザインセンターへ移籍。1994年よりチーフデザイナーとなり、コンセプトカーやスポーツモデルのスタイリングを手がける。また、ミラノ市内を走る路面電車の車両「インチェントロ」をデザインしている。
代表作
[編集]- ランボルギーニ・ラプター(1996年)
- トヨタ・ハリアーザガート(1998年)
- TMI・VM180ザガート(2000年)
- アストンマーティン・DB7ザガート(2002年)
- アルファロメオ・166(フェイスリフト)(2002年、デザイン協力)
- アストンマーティン・DB AR1(2003年)
- アルファロメオ147GTA(2003年、デザイン協力)
- アストンマーティン・V12ヴァンキッシュロードスター(2004年)
- ランチア・イプシロンスポルト(2005年)
- フェラーリ・575GTZ(2006年)
- トヨタ・ハリアーザガート(2006年)
- アルファロメオ・8Cコンペティツィオーネ(2006年、デザイン協力)
- Diatto Ottovù Zagato(2007年)
- スパイカー・C12ザガート(2007年)
- グランデ・プント・アバルト Essesse(2007年、デザイン協力)
- ベントレー・コンチネンタルGTZ(2008年)
- アルファロメオ・8C スパイダー(2008年、デザイン協力)
- ペラーナ・Z-One(2009年)
- アルファロメオ・TZ3 コルサ(2010年)
- アルファロメオ・TZ3 ストラダーレ(2011年)
- BMW・ザガートクーペ/ロードスター(2012年)
- アストンマーティン・DB9スパイダーザガート センテニアル(2013年)
- アストンマーティン・DBSクーペザガート センテニアル(2013年)
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TMI・VM180ザガート
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アストンマーティン・DB7ザガート
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トヨタ・ハリアーザガート(2006)
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スパイカー・C12ザガート
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ペラーナ・Z-One
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アルファロメオ・TZ3 コルサ
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BMW・ザガートクーペ
エピソード
[編集]- アニメーション監督・メカニックデザイナーの河森正治、漫画家の細野不二彦、キャラクターデザイナーの美樹本晴彦、脚本家の大野木寛らは慶應義塾高等学校の学友で、放課後にグループでイラストを描いていた。河森の作品『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』(1984年)と『マクロスプラス』(1994年)には「メカニックデザイン協力」として原田の名がクレジットされている。
- 1998年にはアニメ雑誌『月刊ニュータイプ』連載のイラスト企画「GUNDAM FIX」に、「カロッツェリアからの視点」と題してエッセイを寄稿した。
- フェラーリ・575GTZは日本のフェラーリ愛好家として知られる林良至(ガレーヂ伊太利屋代表)が原田にオーダーしたワンオフモデル。フェラーリ・575Mマラネロをベースに2台のみ特注製造された。