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単線新幹線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

単線新幹線(たんせんしんかんせん)とは、単線で整備する新幹線建設方法である。

概要

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フル規格新幹線と呼ばれる従来の新幹線(複線)を単線にすることで建設費の低減を目指す新幹線建設方法である。大阪産業大学波床正敏によるとフル規格新幹線に比べて36%のコスト低減が図れるとしている[1]国土交通省によると令和元年度より前、運行本数は1時間あたり2本(速達タイプ1本、緩行タイプ1本)が可能。コスト削減効果はトンネルは83%、土構造部は83%、高架橋は76~81%、橋梁は66~74%の費用で建設できる。ただし防音壁については削減効果はないと考えていた。令和元年度にケースを設定して詳しく調査し、一部区間(70%)を単線にした場合は約10~11%、全線を単線にした場合は約14%~16%のコスト削減率になった[2]

利点・欠点

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利点
  • フル規格新幹線車両を利用できる[1]
  • フル規格新幹線と同じ速度で高速走行できる[1]
  • すでにあるフル規格新幹線区間との直通が容易[1]
欠点
  • 運行本数に制限がある[1]
  • 高速運転に適した単線用信号保安システムの開発が必要[1]
  • 行き違いのための停車が発生し、フル規格新幹線より速達性が低下する[2]

脚注

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  1. ^ a b c d e f "高速鉄道の柔軟な展開" RRR Vol.78 No.10 鉄道総合技術研究所 2021 pp.30-31
  2. ^ a b "幹線鉄道ネットワーク等のあり方に関する調査" 令和元年度調査結果 国土交通省 pp.2-3

関連項目

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