南富鎭
南 富鎭（남부진、Nam,Bujin 1961年 - ）は大韓民国慶尚北道醴泉出身の文学研究者。専門は日本近代文学、朝鮮文学、植民地期文学、松本清張、村上春樹、北海道文学など。
経歴
[編集]- 慶北大学校国語国文学科卒業。高等学校の国語教師（韓国語）を経て、1990年に日本文部省国費留学生として来日。
- 筑波大学大学院文芸言語研究科で博士号（学術）を取得。日本学術振興会外国人特別研究員。早稲田大学、筑波大学で非常勤講師を勤める。
- 2003年より静岡大学人文学部言語文化学科の助教授。2006年より同教授。
著書
[編集]単著
[編集]- 『近代文学の〈朝鮮〉体験』勉誠出版 2001年
- 『近代日本と朝鮮人像の形成』勉誠出版 2002年
- 『文学の植民地主義―近代朝鮮の風景と記憶』世界思想社 2006年
- 『翻訳の文学―東アジアにおける文化の領域』世界思想社 2011年
- 『松本清張の葉脈』春風社 2017年
- 『村上春樹 精神の病と癒し』春風社 2019年
- 『桜木紫乃の肖像―北海共和国とクシロの人びと』作品社 2023年
- 『原田康子の挽歌―北海国の終焉』作品社 2024年
共編著
[編集]- 『張赫宙日本語作品選』白川豊共編 勉誠出版 2003年
- 『張赫宙日本語文学選集 仁王洞時代』白川豊共編 作品社 2022年
受賞歴
[編集]- 第1回筑波大学日本語日本文学奨励賞（筑波大学、2000年6月）
- 第3回松本清張研究事業奨励賞（松本清張記念館、2001年度）
所属学会
[編集]- 昭和文学会
- 日本近代文学会
- 松本清張研究会
