南バンコク火力発電所
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南バンコク火力発電所(みなみバンコクかりょくはつでんしょ、タイ語:โรงไฟฟ้าพระนครใต้)とは、タイ王国のサムットプラーカーン県に設置されている、火力発電所である。なお、この発電所はタイ王国発電公社が運営している。
概要
[編集]南バンコク火力発電所は、1972年11月6日に開業した。2013年現在は発電のための燃料として天然ガスを使用しているものの、開業当初は石油を燃料として使用して運転されていた。しかし、石油危機の影響で原油価格が高騰した影響もあって、当時からこの発電所を運営していたタイ王国発電公社は、何らかの対応を迫られた [1] 。 そんな中、タイランド湾で天然ガスが発見された。これを契機として、この発電所の燃料を石油から天然ガスに変更することとし、実際に変更した。また、この燃料の変更の際に発電設備の更新を行い、コンバインドサイクル発電設備の導入がなされた。こうして2013年現在では、合計3つのコンバインドサイクル発電設備群を持っていて、これらの全ての出力を合計すると1690.6 (MW)である。ちなみに、以前この発電所にあった定格出力20 (MW)の小規模なガスタービンは、ラーンクラブー火力発電所へと移設された [2] 。
発電設備
[編集]2013年現在、南バンコク火力発電所には、以下の発電設備が存在している。なお、既述の通り、以下の設備の燃料は、全て天然ガスである。
- コンバインドサイクル発電設備1号機
- ガスタービン - 定格出力 100 (MW) が2基。
- 蒸気タービン - 定格出力 100 (MW) が1基。
- 以上を組み合わせて、300 (MW)の出力を持つ。なお、運転開始は1999年である。
- コンバインドサイクル発電設備2号機
- ガスタービン - 定格出力 202 (MW) が2基。
- 蒸気タービン - 定格出力 219 (MW) が1基。
- 以上を組み合わせて、623 (MW)の出力を持つ。なお、運転開始は2007年である。
- コンバインドサイクル発電設備3号機
- ガスタービン - 定格出力 246 (MW) が2基。
- 蒸気タービン - 定格出力 275.6 (MW) が1基。
- 以上を組み合わせて、767.6 (MW)の出力を持つ。なお、運転開始は2008年である。