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卓 膺(たく よう、生没年不詳)は、中国後漢時代末期の武将。劉備に仕えた。
史書上の事績は、劉備の入蜀の際に将として従軍し、涪を占拠したことしか伝わらない[1]。
羅貫中の小説『三国志演義』では初め、益州の劉璋配下の将として登場。劉備を相手に苦戦する張任への援軍として派遣される。張任が前衛、卓膺が後衛を受け持って出陣するが、張任が諸葛亮の罠にかかって苦境に陥るとすぐに降伏した(第64回)。劉備が益州を制圧すると、任用された降将の一人として名が挙がるが(第65回)、以降は登場しない。
- ^ 陳寿撰、裴松之注『三国志』蜀書 先主伝