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半藤英明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
半藤 英明
人物情報
生誕 (1960-02-18) 1960年2月18日(64歳)
日本の旗 日本東京都
国籍 日本の旗 日本
出身校 成蹊大学
学問
研究分野 日本語学
研究機関 静岡英和女学院短期大学
熊本県立大学
学位 博士(文学)
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半藤 英明(はんどう ひであき、1960年2月18日[1]- )は、日本日本語学者熊本県立大学文学部教授・元学長。博士(文学)

来歴

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東京都生まれ[2]

成蹊大学文学部卒業、1985年に同大学院文学研究科修士課程修了、2004年に「係助詞と係結びの研究」で博士(文学)

1986年帝京大学中学校・高等学校教諭[2]1992年穎明館中学校・高等学校教諭[2]1996年静岡英和女学院短期大学国文学科専任講師[2]1997年に助教授[2]2001年に熊本県立大学文学部助教授を経て[2]、2004年に同教授[2]2007年に同大学大学院文学研究科長[2]2010年に同大学副学長[2]2016年に第13代学長[2]

公立大学協会理事、大学コンソーシアム熊本代表理事(会長)[3]、全国大学コンソーシアム協議会幹事、大学基準協会理事、熊本日日新聞第10期「読者と報道を考える委員会」、九州ルーテル学院大学外部評価委員会委員長[4]、文部科学省大学設置・学校法人審議会大学設置分科会特別委員[5]、大学基準協会基準委員会委員長、熊本県私立学校審議会会長などを歴任。地温短歌会所属[注 1]。熊本県歌人協会、日本歌人クラブ所属。新南風代表。熊本日日新聞社で中学生新聞コンクール(2024年まで)の審査員をつとめた。NIEネットワーク熊本代表[6]。熊本県民文芸賞審査委員。熊本県文化懇話会常任世話人・熊本県文化協会常務理事。

研究内容

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専門は日本語学、特に日本語文法、助詞の研究。係り結びに関する研究・著作が多い。

熊本の文学者や文化について積極的な発信をしている。2008年徳冨蘆花生誕140年記念シンポジウムのコーディネーターを契機に徳冨蘆花研究に携わり[7]熊本県水俣市菊池市などで講演した。東洋英和女学院に蘆花筆の妻愛子入学願書が残されていることを明らかにした[8]

夏目漱石にも詳しく[9]、草枕、二百十日、三四郎を、くまもと三部作と呼ぶことを主張した[10]。夏目漱石と徳富蘇峰、蘆花兄弟の関係について「少しいびつな三角形(トライアングル)」と述べている[11]。2019年発足のNPO法人くまもと漱石文化振興会(小野友道理事長)で副理事長に就いた[注 2]

2015年1月、熊本の伝統ある短歌結社「南風」を引き継ぎ『新南風』を創刊する[12]石牟礼道子は、かつて「南風」で歌を学んでいたことを自伝『葭の渚』に書いている。

2023年10月、熊本県歌人協会会長に就任[13]

著書

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  • 西行物語:本文と総索引』青木伶子・堀内裕明共編、笠間書院、1996年。ISBN 4-305-20110-0
  • 『係助詞と係結びの本質』新典社、2003年。ISBN 4-7879-4153-4
  • 『係結びと係助詞:「こそ」構文の歴史と用法』 大学教育出版、2003年。ISBN 4-88730-544-3
  • 『日本語助詞の文法』新典社、2006年。ISBN 4-7879-4177-1
  • 『日本語基幹構文の研究』新典社、2018年。ISBN 978-4-7879-4304-0
  • 『徳冨蘆花:天性に順ひ、眼光に依頼せよ』ミネルヴァ書房ミネルヴァ日本評伝選〉、2022年。ISBN 978-4-623-09463-9

脚注

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注釈

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  1. ^ 2010年1月に「地温」は終刊。
  2. ^ 顧問は姜尚中

出典

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  1. ^ 熊本県立大学
  2. ^ a b c d e f g h i j 経済ニュース 学長に半藤英明学術情報メディアセンター長・・・熊本県立大学”. くまもと経済. 2022年2月8日閲覧。
  3. ^ 一般社団法人 大学コンソーシアム熊本 – 熊本で学ぼう 学園都市くまもと”. consortium-kumamoto.jp. 2024年8月22日閲覧。
  4. ^ 学校法人 九州ルーテル学院”. kluther-gakuin.jp. 2024年8月14日閲覧。
  5. ^ 大学設置分科会 委員名簿:文部科学省”. 文部科学省ホームページ. 2024年8月26日閲覧。
  6. ^ 「新代表として半藤県立大教授」『熊本日日新聞』2014年6月22日、朝刊。
  7. ^ 『至宝の徳冨蘆花』熊本日日新聞社、2009年。 
  8. ^ 「蘆花直筆の女学校願書」『熊本日日新聞』2009年12月19日、朝刊。
  9. ^ 夏目漱石の予言”. 株式会社幻冬舎ルネッサンス新社 (2019年7月11日). 2020年5月10日閲覧。
  10. ^ 「人生の一篇 くまもと三部作」『熊本日日新聞』2016年5月12日、朝刊。
  11. ^ 「蘇峰と、漱石と、蘆花の三角形」『総合文化誌 KUMAMOTO』第20巻、2017年。 
  12. ^ 「「新南風」として再出発」『熊本日日新聞』2015年2月7日、朝刊。
  13. ^ 「県歌人協会長に半藤英明さん」『熊本日日新聞』2023年10月23日。