卅六飛将
表示
卅六飛将(さんじゅうろくひしょう、三十六飛将)は、江戸時代の書『総見公武鑑』において、織田信長より朱旄を許された武将として列挙された人物らを指す。[1]
ただし、あくまで後世に書かれた同書の中でだけのことであり、史実とは関係がなく、各人の生前、織田信長の時代にそう呼ばれていたわけではない。
「朱旄を許された武将」として挙げられている人物
[編集]- 池田紀伊守
- 堀久太郎
- 山田三左衛門
- 苗木久兵衛
- 中川丹波守
- 磯野丹波守
- 長谷川丹波守
- 中條将監
- 池田伊與守
- 水野監物
- 武藤彌平兵衛
- 近藤山城守
- 織田勘解由左衛門
- 原備中守
- 鹽川伯耆守[2]
- 中島豊後守
- 山岡玉林斎
- 山岡美作守
- 飯尾隠岐守
- 水野大膳
- 水野下野守
- 水野帶刀
- 平井加賀守
- 長岡與一郎
- 細川兵部大輔
- 多賀新左衛門
- 武藤惣右衛門
- 長原筑前守
- 山本山城守
- 石破彦一
- 進藤山城守
- 永井雅樂頭
- 戸田武蔵守
- 鹽川吉太夫[3]
- 別嘉右近
- 福田三河守
他の、旄などを許された者として挙げられている人名群について
[編集]総見公武鑑では上記のほか、金旄を許された七副将、銀旄を許された八角将、銀旄と朱旄を許された九爪将、金采と銀旄を許された十二牙将、五色旄を許された旗本近習五翼将、他、黒母衣衆や赤母衣衆等、大仰な名数を創作し、当時の織田信長の家臣が多数列挙されている。
脚注
[編集]- ^ 橋本博 編纂 大武鑑内総見公武鑑 (参考)国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1015270 大武鑑. 巻之1 コマ番号47
- ^ 記載されている字は「𪉩」、土に鹵、その下に皿となっていますが、「鹽」の字で代用しています
- ^ 記載されている字は「𦣪」、臣に𠂉口、その下に皿となっていますが、「鹽」の字で代用しています