千姫 (宝塚歌劇)
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『千姫』(せんひめ)は宝塚歌劇団によって舞台化されたミュージカル。
物語
[編集]- 1929年・雪組宝塚大劇場公演[1]
- ある日、千姫は坂崎出羽守の遺児・三郎丸に命を狙われる。ところが、当の本人は恐れる様子もなく、自分は駿府の祖父からも江戸の将軍家からも疎まれているのだと言って酒を飲み続ける。荒らんだ心が癒える間もなく、千姫は徳川天下を願う乳母の笹尾に毒薬を飲まされ、その生涯に幕を閉じるのであった。
- 1947年・月組宝塚大劇場公演[2]
- 大坂夏の陣で夫・秀頼を失った千姫は、夫に瓜二つの縫之助を傍近くに召し置いていた。しかし、これが春日の局の耳に入り、局の名代が縫之助を江戸城本丸へと引き取りに来る。戦略結婚の犠牲となった薄幸の女性・千姫と近習・縫之助の悲しいロマンス。
- 1968年・星組宝塚大劇場公演[3]
- 歴史上悲劇の人として伝えられている千姫を、恋に生きる強い女性として描く。大坂夏の陣、千姫の命乞いもむなしく夫の秀頼は落城と共に自殺する。本多平八郎をそばにおいて寂しさを紛らわせるが、心の乱れを案じた父により平八郎は国許に帰される。
公演記録
[編集]- 1947年10月1日 - 10月30日 宝塚大劇場[2]
- 1948年5月5日 - 5月18日 名古屋宝塚劇場[4]
- 1949年10月19日 - 10月28日 浜松[5]、静岡[5]、四日市[5]、宇治山田[5]
- 1968年10月1日 - 10月30日 宝塚大劇場[6]
スタッフ
[編集]1929年・宝塚大劇場公演(スタッフ)
[編集]1947年・宝塚大劇場公演(スタッフ)
[編集]1968年・宝塚大劇場公演(スタッフ)
[編集]- 作・演出[6]:菅沼潤
- 作曲[6]:吉崎憲治、十時一夫
- 音楽指揮[6]:野村陽児
- 琴指導[6]:藤原祐川
- 振付[6]:花柳芳次郎、花柳有洸
- 擬斗[6]:市川小金吾
- 装置[6]:石浜日出雄
- 衣装[7]:小西松茂、中川菊枝
- 照明[7]:久保安太郎
- 小道具[7]:上田特市
- 効果[7]:坂上勲
- 録音[7]:松永浩志
- 演出助手[7]:岡田敬二
- 制作[7]:太谷真一
主な出演者
[編集]1929年・宝塚大劇場公演(主な出演者)
[編集]1947年・宝塚大劇場公演(主な出演者)
[編集]1968年・宝塚大劇場公演(主な出演者)
[編集]- 千姫[6]:初風諄
- 坂崎出羽守[6]:清川はやみ
- 秀頼[6]、本多平八郎[7]:南原美佐保
- 秀忠[6]:天城月江
- 淀の方[6]:瑠璃豊美
- 家康[6]:水代玉藻
- 島刀兵衛[6]:八洲千浪
- ちょぼ[6]:五十路まり
- 羽鳥鬼次郎[6]:鳳蘭
- 渡槍九郎[6]:安奈淳
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 100年史(舞台) 2014, p. 64.
- ^ a b c d e f g h 100年史(舞台) 2014, p. 104.
- ^ 100年史(舞台) 2014, p. 132.
- ^ a b c 100年史(舞台) 2014, p. 255.
- ^ a b c d e f 100年史(舞台) 2014, p. 256.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 60年史別冊 1974, p. 70.
- ^ a b c d e f g h i 60年史別冊 1974, p. 71.
- ^ a b 100年史(人物) 2014, p. 170.
- ^ a b c 100年史(人物) 2014, p. 177.
参考文献
[編集]- 編集発行人:橋本雅夫『宝塚歌劇の60年別冊・年譜 最近の10年』宝塚歌劇団、1974年5月11日。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0。