千一日物語
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『千一日物語』(せんいちにちものがたり、仏: Les Mille et un Jours)は、1710年から1712年にかけてフランスで出版された物語集。作者はルイ14世時代の東洋学者、フランソワ・ペティ・ド・ラ・クロワ(François Pétis de la Croix、1653年 - 1713年)。フランス語版のもとになった原テキストは失われている。よく知られている『トゥーランドット』は『千一日物語』の中の物語(「カラフ王子と中国の王女の物語」)を利用したものである。またアンデルセンの童話『飛ぶトランク』の原話は「マレクとシリン王女の物語」(『千一日物語』109日-115日)であるとされる。
『千一日物語』は枠物語の形式をとっており、物語の発端は同様の形式である『千一夜物語』と類似している。なお、1704年から1717年には『千一夜物語』がアントワーヌ・ガラン(Antoine Galland、1646年 - 1715年)によってフランスで翻訳、出版されている。