千一夜の鍵
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『千一夜の鍵』(せんいちやのかぎ)は、さいとうちほによる日本の漫画作品。
概要
[編集]『プチコミック』(小学館)にて、2000年10月号から2001年9月号まで連載されていた連作短編作品。単行本は全3巻、文庫版は全2巻。
「かける」、「閉じる」、「外す」、「開ける」、鍵を主題とした、時代も舞台も異なる11編のオムニバス。
作中に登場する「チュチュ」(表記は様々)という猫は作者の愛猫がモデルである。
各話あらすじ
[編集]- 女王さまのたそがれ(2000年10月号)
- 上海スナイパー(2000年11月号)
- 君のためのアリア(2000年12月号)
- 異人館の午後(2001年1月号)
- 鋼のブレスレット(2001年2月号)
- 天使のいる部屋(2001年3月号)
- 母親に愛されていないと感じていた5歳の花乃(かの)。花乃は、絶対入ってはいけないと言われている部屋の鍵を見つけてしまう。
- ドロボウの紋章(2001年4月号)
- 怪盗スペードを追う保険調査員のもなかは、実業家ビスマークがその正体であると睨む。スペードの次の犯行を防ぎたいもなかの元に、ビスマーク本人からパーティーの招待状が届く。
- 悪魔の契約書(2001年5月号)
- 禁じられた扉(2001年6月号)
- 日本画家・冬守(とうじゅ)の絵に憧れ、助手をしながら勉強をする美大生の奈月。冬守の故郷で絵のモデルとなった奈月は、彼の息子・羽流彦(はるひこ)と出会う。羽流彦から冬守の絵の秘密を聞いた奈月は、冬守に嫌悪感を抱き始める。
- 魅せられた愛撫(2001年7月号、「禁じられた扉」の続編)
- あれから4年、冬守を死なせてしまった罪悪感から奈月は羽流彦を忘れ、世界を放浪していた。画廊の社長に見初められ、個展を開いた奈月の元に羽流彦が現れる。
- スペードの王子(2001年9月号 掲載、「ドロボウの紋章」の続編)
書誌情報
[編集]さいとうちほ 『千一夜の鍵』
- 2001年2月24日発売、ISBN 4-09-135281-2
- 2001年6月26日発売、ISBN 4-09-135282-0
- 2001年10月26日発売、ISBN 4-09-135283-9
- 小学館・小学館文庫(全2巻)
- 2006年11月15日発売、ISBN 4-09-191527-2
- 2006年11月15日発売、ISBN 4-09-191528-0