医療識別票
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医療識別票(英語:Medical identification tag)とは、救急医療を示すスター・オブ・ライフが刻印され、1型糖尿病、アナフィラキシーなどの重要な病歴、リビング・ウィルや蘇生措置拒否などの伝えたい事が印字、QRコード化された腕輪、首飾りなどの装飾具。言葉がしゃべれない状況でも、医療従事者に情報を提供できるようになっている。
似たようなものに、投薬注意票(英語:medical alert tag)がある。
USBフラッシュメモリなどに情報を収める物もあるが、病院のルール・情報セキュリティの都合で確認が遅れる場合もある。また、スマートフォンにメディカルIDを登録するアプリも登場している[1]。
表記される情報
[編集]表記されるものの一例
- 急性副腎不全
- 医療事前指示書(蘇生措置拒否、リビング・ウィル、生命維持治療に関する医師指示書)
- アナフィラキシーアレルギー(食物・薬物・昆虫)
- アルツハイマー病
- ワルファリンのような抗凝固剤
- 気管支喘息
- 自閉症
- 稀な血液型
- 糖尿病(1型糖尿病および2型糖尿病)
- 血友病
- 低血糖
- アドレナリンと致命的な相互作用を起こすモノアミン酸化酵素阻害薬の使用
- 記憶障害
- ペースメーカーなどのインプラント
- 急性ポルフィリン症
など、命に係わる物などの情報が刻印される。
出典
[編集]関連項目
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- 遺言
- 臓器提供意思表示カード - 脳死状態時に臓器を提供する意志を示すカード。2010年運転免許証の裏にも表示されるようになった。
- ヘルプマーク - 内臓疾患、精神疾患、義足など外見からは援助が必要に見えない人のための認識票
- 命のカプセル - 119番通報で駆けつけた救急隊員らが迅速に救急活動をするために、必要な医療情報などの存在を冷蔵庫のドアに表示し、庫内に情報を保管する制度
- 認識票(ドッグタグ) - 兵士が身に着ける名前・血液型などの情報が記載されたタグ。体の欠損が激しい状態でも身元が分かるよう携帯される。
- 医療刺青
- 親衛隊血液型入れ墨 - ナチスの親衛隊(SS)が左腋の下に入れた血液型の刺青。有事の際に優先的に輸血を受けるために彫られた物だが、戦後SSであることを証明する証拠となった。