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医极

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

医极(いきゅう)は、戦時、陸軍の衛生勤務に用いる器械、薬物、消耗品を行李に収納したものである。

概要

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外箱は木製または革製で、外面に名称、番号、赤十字章を標記した。その種類には次のようなものがあった。

  1. 隊医极 - 1号ないし4号を1組とし、戦時諸部隊が携行した。
  2. 衛生隊医极 - 1号ないし18号を1組とし、戦時衛生機関である衛生隊が携行した。
  3. 病院医极 - 1号ないし18号を1組とし、戦時衛生機関である野戦病院兵站病院が携行した。
  4. 廠医极 - 1号ないし24号を1組とし、戦時衛生機関である野戦衛生材料廠が携行した。
  5. 防疫医极 - 戦時衛生機関である野戦防疫部が携行したもので、病原検索、理化学検査、病理検査などに要する材料を納めたもの。
  6. 歯科医极 - 1号ないし6号を1組とし、歯科治療および技工に要する材料を納め、軍および兵站軍医部が携行した。

このほか、病院船医极、患者輸送船医极、列車医极、輸送船医极などがあった。

なお、平時徴兵検査に要する材料を納めるものに、徴兵検査医极(1号、2号を1組とする)があった。