北海道独立論
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北海道独立論(ほっかいどうどくりつろん)は、1960年に梅棹忠夫によって記された、北海道の政治的自立を提言する論文である[1]。北海道は、先住民族のアイヌの住む地だったが、明治維新後に入植した和人によって急速に「開拓」された歴史を持つ[2]。本論は和人主体の独立論であり、先住民族のアイヌ民族運動とは異なることを留意する必要がある。
概要
[編集]1960年、文化人類学・民族学者の梅棹忠夫が、月刊誌『中央公論』の「日本探検」の一編として、日本からの北海道独立を唱えた。
2012年には、梅棹の論文に触発される形で、佐藤のりゆき・石崎岳・横山純一らが「北海道独立研究会」を旗揚げしたが[3]、2022年現在[4]同研究会のWebサイト等は消滅している。
関連する論文
[編集]- 葛西弘隆「戦後日本の植民地主義と文明論―梅棹忠夫の「北海道独立論」―」『国際関係学研究』第43巻、2017年3月、15-28頁、CRID 1050001338241499520、ISSN 0389-052X。
- 葛西弘隆「政治的想像力としての「北方」 : 河野広道の北方文化主義と北海道独立論」『思想』第1184号、岩波書店、2022年12月、33-56頁、CRID 1520575751415036544、ISSN 03862755、国立国会図書館書誌ID:032502634。
脚注
[編集]- ^ “コロナで「鎖国」の今、梅棹忠夫「北海道独立論」を読む”. 朝日新聞. (2020年8月10日). オリジナルの2022年5月22日時点におけるアーカイブ。 2022年5月22日閲覧。
- ^ “北海道の開拓と移民/北海道開拓の村”. 2022年2月18日閲覧。
- ^ キャスターの佐藤のりゆき氏が有志7人で「北海道独立研究会」を結成、「可もなく不可もない北海道に独立の気概を醸成したい」 - リアルエコノミー・2012年11月9日
- ^ 2016年の記事によれば、2016年には既に同研究会のWebサイト等は消滅していたという(いつの間にか姿を消した北海道独立研究会より)