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北海道中札内高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北海道中札内高等学校
地図北緯42度41分49秒 東経143度08分19秒 / 北緯42.696833度 東経143.138556度 / 42.696833; 143.138556座標: 北緯42度41分49秒 東経143度08分19秒 / 北緯42.696833度 東経143.138556度 / 42.696833; 143.138556
国公私立の別 公立学校
設置者 北海道
学区 北海道十勝
設立年月日 1955年
閉校年月日 2008年3月31日
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
高校コード 01340E
所在地 089-1324
北海道河西郡中札内村東4条北1丁目1
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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北海道中札内高等学校(ほっかいどうなかさつないこうとうがっこう、Hokkaido Nakasatsunai High School)は、かつて北海道河西郡中札内村東4条北1丁目にあった道立高等学校

歴史

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中札内村における農業の「自主自立」精神が「農業者にも教育が必要だ」との考えに及び、1954年昭和29年)農業生を受け入れるために、高等学校設置を中札内村議会が決議。働きながら農業を学ぶ昼間定時制の村立単科高校として、1955年(昭和30年)に開校した[1]。その後、村は定時制農業科を募集停止し、全日制の普通科高校に転換。科目転換ののちに、中札内村立から北海道立へ設置者転換している。

北海道教育委員会は、2004年平成16年)12月に有識者で構成する「高校教育推進検討会議」を設置し諮問を受けた結果をふまえ、2006年(平成18年)8月「新たな高校教育に関する指針」を決定した[2] 。それは、1学年1学級校の存続は認めないという内容であった。

道内において、高校の小規模校整理の流れが強くなるなかにおいて、同校では2005年(平成17年)度の新入学生が十勝管内において初の1学年1学級校となり、存続問題が取り沙汰されるようになった[3]。2005年(平成17年)6月、道教育委員会より当校の募集停止提案がなされ[4]、地元では、高校存続に向けて活発な活動をし[5][6][7]、さまざまな意見が交換された[8]が、創立50周年を迎えた2005年に募集停止が決定した[9]。なお、この募集停止を受け「創立五十周年記念式典」は閉校記念式典と併せて盛大に実施するため開催延期された[10]

こうして、2008年(平成20年)の春、当校は閉校となった[11]。閉校後の各種証明書発行などの事務は、北海道更別農業高等学校にて取り扱われている[12]

校訓

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「自己研磨 知行合一」[13]

校歌

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  • 作詞:原田将吉
  • 作曲:飯田信夫

設置学科

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  • 定時制農業科 - 学校創立時より、1975年(昭和50年)募集停止・ 1978年(昭和53年)閉科[14]
    昼間定時制の授業体制 - 全課程4年制で、生徒は週に数回登校、ほかの日は自宅で農業実習[15]
    1955年(昭和30年)より1966年(昭和41年)まで、別科課程が設置されていた。
  • 全日制普通科 - 1975年(昭和50年)募集開始、2008年(平成20年)閉校時まで[14]

沿革

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  • 1954年(昭和29年)9月7日 - 中札内村議会において村立高校の設置を決議[14]
  • 1954年(昭和29年)11月30日 - 校舎第一期工事落成[14]
  • 1955年(昭和30年)4月1日 - 第一種高等学校設置認可[14]。定時制[15]農業科 1学級募集[14]
  • 1955年(昭和30年)4月20日 - 開校式・第一回入学式[14]
  • 1955年(昭和30年)12月3日 - 別科 1学級募集[14]
  • 1965年(昭和40年)11月7日 - 屋内体育館完成[14]。創立十周年記念式典挙行[14]
  • 1966年(昭和41年) - 別科 廃止[14]
  • 1974年(昭和49年)12月10日 - 全日制普通科設置認可[14]
  • 1975年(昭和50年)4月1日 - 全日制普通科1学級募集、定時制農業科募集停止[14]
  • 1975年(昭和50年)11月12日 - 全日制普通科2学級設置許可[14]
  • 1976年(昭和51年)4月1日 - 全日制普通科2学級募集[14]
  • 1976年(昭和51年)4月30日 - 新校舎建築着工[14]
  • 1977年(昭和52年)1月17日 - 新校舎移転、仮使用開始[14]
  • 1977年(昭和52年)6月10日 - 新校舎完成[14]
  • 1978年(昭和53年)1月16日 - 定時制閉科記念顕彰式挙行[14]
  • 1978年(昭和53年)9月30日 - 新・屋内体育館ほか体育施設完成[14]
  • 1979年(昭和54年)2月10日 - 校舎落成記念式典挙行[14]
  • 1979年(昭和54年)3月1日 - 道立移管[14]。 
  • 1985年(昭和60年)11月17日 - 創立三十周年記念式典挙行[14]
  • 1994年(平成6年)7月17日 - 創立40周年記念講演会[14]
  • 1995年(平成7年)11月6日 - 校訓制定[14]
  • 1996年(平成8年)10月23日 - 大規模改造第2期工事竣工[14]
  • 1999年(平成11年)3月25日 - 防災対策付属施設整備工事竣工[14]
  • 2006年(平成18年) - 新入生徒募集停止[13]
  • 2008年(平成20年)3月 - 閉校[11]

閉校後

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中札内交流の杜

閉校後の学校施設は、2009年(平成21年)4月1日より、宿泊棟を備えた研修施設「中札内交流の杜」として利用、営業が開始された[16][17][18]

  • サッカー場:天然芝サッカーコート(105 m×68 m)4面(夏期間:4月 - 10月の日中のみ利用可)。
    旧・高校グランドのほかにも、中札内村教育委員会が管理する「札内川運動公園」(交流の杜から約1 km)の利用も可能。
  • 研修棟:旧・校舎。
    アリーナ:バレーボールの場合 2面 など。バスケットボール・ミニバスケットボール・バドミントン・フットサル・卓球・その他室内競技に利用可能。
    多目的室:99畳敷の元・柔道場をフローリングに改修。軽運動室・ダンスルームとしても、ジョイントマット敷での利用も可能。
    ウェイトトレーニング室:アスリート仕様ウェイトトレーニング機器(マシン・フリーウェイト・バイク)を設置。
    リラクゼーション&酸素カプセル室:高気圧酸素カプセル1台設置。
    2階 研修室 (1):旧・音楽室 1室。グランドピアノ・エレクトーン設置、吹奏楽/合唱練習可能。
    2階 研修室 (2):旧・書道教室。
    2階 研修室 (3):旧・進路指導室。
    2階 研修室 (4) - (7):旧・普通教室。
    3階 研修室 (8):旧・被服教室。
    3階 研修室 (9):旧・和室。
    3階 研修室 (10):旧・生徒会室。
    3階 研修室 (11):旧・食物教室。
    3階 研修室 (12):旧・教材室。
    3階 研修室 (13):旧・図書室。
    3階 研修室 (14):旧・生物・化学実験室。
    3階 研修室 (15):旧・理科準備室。
    3階 研修室 (16):旧・物理・地学実験室。
    展示室:中札内高校53年間の資料を展示。
    ほか、食堂、談話室、シャワー室、洗濯・乾燥室、資料展示室。
  • 宿泊棟:宿泊施設「ユービックハウス」 - 完成2009年3月、110名収容。
    スタッフルーム 4名定員×4室・2名定員×1室。
    8人部屋(二段ベッド4台) - 9室。
    4人部屋(二段ベッド2台) - 5室。

1997年から福島県Jヴィレッジを会場に行われてきた日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会は、東日本大震災の影響により2011年以降、北海道帯広市を中心に開催されており、中札内交流の杜も会場として利用されている。

主な出身者

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脚注

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  1. ^ 地域事例 - 地域経済レポート マルシェノルド No.1 - 広報誌「開発こうほう」バックナンバー 北海道開発協会
  2. ^ 新たな高校教育に関する指針”. 北海道教育委員会 (2011年5月26日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  3. ^ 道教委が道立高学級削減*中札内高は1年1学級に*管内初 統廃合検討へ*住民不安*「学校なくなるのでは」”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2005年4月6日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  4. ^ 中札内高募集停止案 肩落とす関係者 「検討会」は存続活動実施”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社. 2022年5月4日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ “計画の再考を 中札内高募集停止 道議会文教委で佐々木氏”. 十勝毎日新聞電子版. (2005年6月13日). https://kachimai.jp/article/index.php?no=20103181036219009 2022年5月4日閲覧。 
  6. ^ 中札内高の募集停止案*村外通学 不安大きく*経済負担、進学断念も*「人材育成にも打撃」*存続活動を継続”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2005年6月17日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  7. ^ 中札内高振興協*存続目指し近く新組織*署名活動、チラシ配布へ”. 北海道新聞社. フォト北海道(道新写真データベース) (2005年6月21日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  8. ^ 中札内高の募集停止案*存続望む声強く*守る会*道教委と意見交換”. 北海道新聞社. フォト北海道(道新写真データベース) (2005年7月13日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  9. ^ 中札内高募集停止*節目の年に…落胆*関係者ら肩落とす”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2005年8月3日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  10. ^ 07年度に廃校 中札内高*11月の50年式典延期*協賛会「盛り上がらぬ」*閉校式に合わせて盛大に”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2005年9月21日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  11. ^ a b 「永遠の母校」別れの垂れ幕*中札内高”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2007年10月6日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  12. ^ 各種証明書の発行について”. 更別農業高校. 2015年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  13. ^ a b 地域と歩んだ53年~中札内高校3月閉校”. 2013年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 学校の沿革 - 北海道中札内高等学校 - ウェイバックマシン(2005年4月8日アーカイブ分)
  15. ^ a b “定時制農業校として出発”. 十勝毎日新聞. (2008年2月27日). オリジナルの2015年4月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150419131411/http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/08nakasatsunai/20080227/01.htm 2022年5月4日閲覧。 
  16. ^ 中札内高跡地*合宿施設を来春開設*条例案を村議会可決*スポーツ、芸術向け*芝生サッカー場4面”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2008年6月17日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  17. ^ 旧中札内高が合宿所に*110人収容 柔道場も”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (2009年4月2日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月4日閲覧。
  18. ^ 春本番 屋内 中札内交流の杜で村民見学会 広々「利用したい」”. 北海道新聞社. フォト北海道(道新写真データベース) (2009年4月6日). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月4日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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