北東インド
表示
北東インド (ほくとうインド、英語: Northeast India)は、インド政府内務省が定めているインドの六地域の一つで、同国の北東地域にある8州を指す。
概要
[編集]北東インドには、アルナーチャル・プラデーシュ州、アッサム州、マニプル州、メーガーラヤ州、ミゾラム州、ナガランド州、トリプラ州、シッキム州の8州が属していて、インド内務省北東地域会議(North Eastern Zonal Council)が地域の発展、融和、協力を目指して管轄する。
北東インドは1972年にナガランド州シロンで7州として始まり、当時は「七姉妹」とよばれており、アッサム州のグワーハーティーが中心都市になっている。2002年にシッキム州が加わって8州となった。
この地域は中国、ミャンマー、バングラデシュなどとの国境を抱えていて、多民族が暮らしており、様々な問題をかかえている。[1]
言語
[編集]インドで話される400以上の言語のうち、約半数が北東インドに分布するとされる[2]。北東インドに見られる言語系統は以下の通りである[2]。
→「アーホーム族」も参照
北東インドにおいて言語数が最も多いのはチベット・ビルマ諸語であるが、話者数が一番多いのはインド・アーリヤ諸語である[2]。
宗教
[編集]州 | ヒンドゥー教 | イスラム教 | キリスト教 | 仏教 | ジャイナ教 | シク教 | その他の宗教 | 無宗教 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルナーチャル・プラデーシュ | 401,876 | 27,045 | 418,732 | 162,815 | 771 | 3,287 | 362,553 | 6,648 |
アッサム | 19,180,759 | 10,679,345 | 1,165,867 | 54,993 | 25,949 | 20,672 | 27,118 | 50,873 |
マニプル | 1,181,876 | 239,836 | 1,179,043 | 7,084 | 1,692 | 1,527 | 233,767 | 10,969 |
メガラヤ | 342,078 | 130,399 | 2,213,027 | 9,864 | 627 | 3,045 | 258,271 | 9,578 |
ミゾラム | 30,136 | 14,832 | 956,331 | 93,411 | 376 | 286 | 808 | 1,026 |
ナガランド | 173,054 | 48,963 | 1,739,651 | 6,759 | 2,655 | 1,890 | 3,214 | 2,316 |
シッキム | 352,662 | 9,867 | 60,522 | 167,216 | 314 | 1,868 | 16,300 | 1,828 |
トリプラ | 3,063,903 | 316,042 | 159,882 | 125,385 | 860 | 1,070 | 1,514 | 5,261 |
合計 | 24,726,344 | 11,466,329 | 7,893,055 | 627,527 | 33,244 | 33,645 | 903,545 | 88,499 |
参照項目
[編集]インド内務省が定めるインドの六地域:
脚注
[編集]- ^ 紛争、インド、開発への複雑な思い、2人の専門家がインド北東部を語る(笹川平和財団)
- ^ a b c 村上武則 著「多様な言語」、笠井亮平・木村真希子 編『インド北東部を知るための45章』明石書店、2024年、34-38頁。
- ^ “Population By Religious Community”. 13 September 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月8日閲覧。