北川村モネの庭マルモッタン
北川村「モネの庭」マルモッタン | |
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施設情報 | |
事業主体 | 北川村 |
開園 | 2000年4月19日 |
所在地 |
〒781-6441 高知県安芸郡北川村野友甲1100番地 |
位置 | 北緯33度26分24.3秒 東経134度1分58.6秒 / 北緯33.440083度 東経134.032944度座標: 北緯33度26分24.3秒 東経134度1分58.6秒 / 北緯33.440083度 東経134.032944度 |
公式サイト | https://www.kjmonet.jp/ |
北川村モネの庭マルモッタン(きたがわむらモネのにわマルモッタン)は、高知県安芸郡北川村野友に在る庭園。フランスの画家クロード・モネが描いた連作「睡蓮」をモチーフにして、睡蓮が浮かぶ池などがある。モネが「睡蓮」を描いたジヴェルニーの庭園以外では、同庭園を管理するモネ財団から「モネ」を冠することを公式に認められている唯一の庭園である[1]。
概要
[編集]印象派を代表するフランスの画家であるクロード・モネが、1883年以降暮らしたジヴェルニーの「モネの庭」を、北川村の自然を生かして再現したもので、2000年4月19日に開園した。再現に当たっては、フランスの「モネの庭」の顧問(前管理責任者)ジルベール・ヴァエの指導を受けている。睡蓮の葉が円形や楕円形を保って水面全体にほどよく分布するように、水底で鉢に植え、週に一度は水中の落ち葉を回収し、年に一度は池の水を抜いて睡蓮の株を交換する。池の周囲にある草木も、季節・時間帯による陽光なども考慮して、緑と空の水面への映り込みを計算して植えられている。園内では1000種類の花などを育てて植え替えている。植生を管理する川上裕は2015年にフランス政府から芸術文化勲章(シュヴァリエ)を授与されている[1]。
1990年に特産品であった柚子を基幹とした村おこしを目指して柚子のワイナリー事業の誘致が行われたが、バブル崩壊の影響により1996年に計画は大幅な縮小を余儀なくされ、ワイナリー事業に使用する予定だった土地の活用も含めた新事業が検討された[2]。急遽、立ち上げられた村のプロジェクトチームにより、地域を活かした観光と文化の拠点として「モネの庭」の再現を中心としたフラワーガーデンが提案された。同年秋には職員をフランスへ派遣、クロード・モネ財団の協力を得るなど開園に向けた準備が進められた。
沿革
[編集]- 1996年 - 村の担当者をフランスへ派遣、交渉を開始[3]。
- 1998年 - モネの庭管理責任者のジルベール・ヴァエが来日、北川村を訪れる。フランスから譲られた苗の成育を開始[3]。
- 1999年10月 - マルモッタン美術館館長アルノー・ドートリヴより公園名称をいただく[3]。
- 2000年4月19日 - 開園[3]。
- 2001年1月31日 - 2000年12月末までに192,240人が来場、県の調査で2位の龍河洞(185,309人)、3位の高知城懐徳館(179,598人)を超え、2000年に高知県で最も来場者数が多かった観光地となる[4]。
- 2001年4月 - 開園1周年で来場者数22万人を達成[5]。
- 2001年 - 紀宮清子内親王来園[6]。
- 2003年6月18日 - 友の会発足[7]。
- 2008年3月1日 - 「光の庭」開園[8]。
- 2008年6月4日 - 当園で四国知事会議を開催[9]。
- 2008年8月30日 - 開園以来の入園者が100万人を達成[10]
- 2010年4月11日 - 開園10周年式典を駐日フランス大使、モネの庭館長を迎え実施[2][11]
- 2011年 - フローラルホール開館[12][13]
- 2011年3月 - 定例議会にて経営状況についての質問がある。副村長より指定管理者制度を平成18年度より行い、平成21年度まで概ねマイナス3,000千円を基準にして上下で累積の処分利益で来ているとの回答がある。高知県外での認知度不足が原因と分析 [14]。また、高知県 観光振興部 の『平成26年県外観光客入込・動態調査報告書』 [15] によると、開館当初と比較して大幅に来場客数が減少している。
- 2012年5月10日 - ジルベール・ヴァエ夫妻来園[16]
- 2015年4月 - 開園15周年を記念して写真集『モネの庭 四季彩』発刊[17]
- 2016年5月19日 - レストラン「カフェ モネの家」全焼[18][19][20]
- 2017年4月 - レストラン「カフェ モネの家」リニューアルオープン[21]。
- 2017年8月 - 観光博覧会「志国高知幕末維新博」との連携でモネと同時代の中岡慎太郎との企画展「志国高知幕末維新博外伝 『中岡慎太郎』&『クロード・モネ』展」開催[22]。
- 2018年(平成30年)6月14日 - 四国八十八景23番に選定。
利用情報
[編集]- 開園時間 9:00~17:00(最終入園は16:30)
- 休園日 6月~10月の第一水曜日、冬期メンテナンス期間(12月から2月末日まで)
- 入園観覧料 大人(高校生以上)¥1000 、小人(小中学生)¥500、 団体1割引(10名以上)
- 駐車場 約100台(うち大型バス6台)
施設
[編集]- 花の庭
- 水の庭
- フラワーハウス
- 庭の植栽を行っており、花苗などの販売もしている[12]。
- フローラルホール
- 2011年にオープンした多目的ホール。ギャラリーを兼ねた展示スペース[12]。
- ギャラリー・ショップ
アクセス
[編集]ギャラリー
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北川村モネの庭マルモッタンの水の庭に咲く青いスイレン
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北川村モネの庭マルモッタンの水の庭に咲く湖面に映る青いスイレン
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北川村モネの庭マルモッタンの水の庭の湖面に映る紅葉
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北川村モネの庭マルモッタンの水の庭に咲くスイレン
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北川村モネの庭マルモッタンの光の庭入り口
脚注
[編集]- ^ a b c 「モネの庭」高知に根付く 開園21年、受け継いだ画家の精神『日経MJ』2021年6月30日デザイン面
- ^ a b “慎太郎が広めた柚子とフランス芸術の香りが融合する村「北川村」”. 全国町村会. 2016年8月2日閲覧。
- ^ a b c d “開園までの話”. 北川村「モネの庭」 マルモッタン. 2016年7月31日閲覧。
- ^ 「モネの庭 観客動員数が第1位」『広報きたがわ』第439号、北川村、2001年3月、10頁。
- ^ 「おかげさまで1周年 22万人が来園」『広報きたがわ』第440号、北川村、2001年4月、2頁。
- ^ “北川村 村勢要覧 恵み豊かなゆずの里” (PDF). 北川村役場. p. 3. 2016年9月26日閲覧。
- ^ 。 「モネの庭・マルモッタン友の会発足」『『広報きたがわ』No 453』、高知県北川村役場、2003年7月、5頁。
- ^ 「モネの庭 「光の庭」開園」『広報きたがわ』第500号、北川村、2008年4月、2頁。
- ^ 「モネの庭 四国知事会議が開催されました」『広報きたがわ』第503号、北川村、2008年7月、2頁。
- ^ “イベントニュース 来園者100万人達成!!”. 北川村「モネの庭」 マルモッタン(株)きたがわジャルダン. 2016年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月30日閲覧。
- ^ “広報きたがわ No.529 2010年9月号” (PDF). 北川村役場. p. 7. 2016年9月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g “園内ガイド”. 北川村「モネの庭」 マルモッタン. 2016年9月25日閲覧。
- ^ “広報きたがわ No.537 2011年5月号” (PDF). 北川村役場. p. 4. 2016年9月26日閲覧。
- ^ “広報きたがわ No.538 2011年6月号” (PDF). 北川村役場. p. 4. 2016年9月26日閲覧。
- ^ “平成26年県外観光客入込・動態調査報告書” (PDF). 北川村役場. p. 7-8. 2016年9月26日閲覧。
- ^ “広報きたがわ No.550 2012年6月号” (PDF). 高知県 観光振興部. p. 4. 2016年10月1日閲覧。
- ^ “広報きたがわ No.584 2015年4月号” (PDF). 北川村役場. p. 5. 2016年9月27日閲覧。
- ^ 高知・北川村 朝日新聞デジタル(2016年5月21日)
- ^ “高知県北川村の「モネの庭」レストラン全焼 24日まで休業”. 高知新聞. 2016年9月25日閲覧。
- ^ “高知県北川村モネの庭にカフェ 全焼したレストラン再建まで”. 高知新聞. 2016年9月25日閲覧。
- ^ “カフェモネの家”. 2017年5月8日閲覧。
- ^ “『志国高知 幕末維新博』特別企画が高知県各地で開催! 大政奉還150年記念&坂本龍馬・中岡慎太郎没後150年記念”. @Press (2017年10月11日). 2021年8月18日閲覧。
- ^ ボルディゲラの庭 北川村モネの庭マルモッタン(2021年7月4日閲覧)
- ^ a b c d モネの庭マルモッタンのパンフレット