北尾辰宣
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北尾 辰宣(きたお ときのぶ、生没年不詳)とは、江戸時代の大坂の浮世絵師。
来歴
[編集]師系不明。通称は銭屋仁右衛門、雪坑斎、仁翁と号す。大坂周防町に住む。作画期は延享から安永にかけての頃で、多くの絵本、教訓書などの挿絵や美人画、また墨摺絵を描いた。『女諸体綾錦』と『女小学教草』には合羽摺りの扉絵を描いている。
作品
[編集]- 『絵本武者林』一冊 ※宝暦4年(1754年)刊行
- 『女諸体綾錦』一冊 往来物 ※宝暦5年(1755年)刊行
- 『絵本百人一首』一冊 ※宝暦7年刊行
- 『女小学教草』一冊 往来物 ※宝暦13年(1763年)刊行
- 『絵本磐手山』三冊 ※明和3年(1766年)刊行
- 『絵本歌字尽』一冊 ※明和9年刊行
- 『相生玉手箱』五巻 ※安永3年(1774年)刊行。池田遊鶴の作
- 「縁台納涼美人図」 紙本着色 出光美術館所蔵
参考文献
[編集]- 藤懸静也 『増訂浮世絵』 雄山閣、1946年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[1]。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※71頁