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北九州高速4号線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北九州直方道路から転送)
北九州高速道路
北九州高速4号線
路線延長 31.8km
開通年 1958年 - 1979年
起点 福岡県北九州市門司区
春日出入口
終点 福岡県北九州市八幡西区
八幡IC
接続する
主な道路
記法
E2A関門自動車道
1号線
5号線
E3九州自動車道
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

北九州高速4号線(きたきゅうしゅうこうそく4ごうせん、Route 4)は、福岡県北九州市門司区春日出入口から同市八幡西区八幡ICに至る北九州高速道路の路線。

概要

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門司区の春日出入口を起点とする。門司区・小倉北区八幡東区八幡西区を縦貫し、八幡西区の八幡ICに至る。金剛出入口から九州自動車道の八幡ICに接続しており、春日・大里出入口間で関門自動車道・九州道の門司ICに接続している。

路線自体は元々、旧日本道路公団管理の一般有料道路・「北九州道路」(春日~黒崎国道3号バイパス)および「北九州直方道路」(黒崎~馬場山国道200号バイパス)として建設され、1979年に全線開通し両道路が接続したもので、九州道の門司IC~八幡ICの供用開始以前は、門司IC・八幡ICどちらにも当該道路にて接続していることから、都市間高速道路としての役割も担っていた。北九州道路と北九州直方道路は、本来別々の有料道路だったが、物理的に連結していたことから、1986年9月1日以降、両道路を一つの道路とみなして料金を徴収する関連道路プール制(通称・北九州プール)が適用された[1]

1991年3月31日、両道路が日本道路公団から福岡北九州高速道路公社に譲渡され、北九州高速4号線となり、北九州都市高速のネットワークに組み込まれた。この時点で管理者が変更されたため、国道3号・国道200号の指定から外されている。

こうした歴史的経緯から、この道路には、ほかの都市高速道路の路線とは異なる点が多い。目立ったものは以下の通り。

  • 最高速度は、春日~黒崎間(旧・北九州道路)は他路線と同じ60km/h規制だが、黒崎~馬場山間(旧・北九州直方道路)は80km/h規制である。
  • 出入口は、富野足立出入口がフルIC形式で代用される)、馬場山・金剛(終点付近)を除き、両方面に接続しているフルIC形式のものである。
  • 国道3号・国道200号のバイパス道路として建設された経緯から丘陵地帯が多く、山地部を通行するため、トンネルも多い。
  • パーキングエリアが、上り線・下り線各1箇所ずつ用意されている(上り線:富野PA、下り線:山路PA)。

接続高速道路

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出入口など

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  • 路線名の特記がないものは市道
出入口番号 施設名 接続路線名 起点から
(km)
備考 所在地
401 春日出入口 県道25号門司行橋線 0.0 門司区
(1) 門司IC E2A 関門自動車道
E3 九州自動車道
0.7 八幡方面のみ接続
都市高速から一般道との出入り不可
402/403 大里出入口 県道71号新門司港大里線 4.1
- 富野PA - 門司方面 小倉北区
404 富野出入口 小倉方面 9.0 門司方面出入口
405/406 足立出入口 小倉方面 11.1
407 紫川JCT
紫川出入口
北九州高速1号線
13.3
408 山路出入口 15.5 八幡東区
- 山路PA - 八幡方面
409 大谷出入口
大谷JCT
北九州高速5号線 20.0
- 高速皿倉山ケーブルBS -
410/411 黒崎出入口 国道200号
国道211号
24.2 八幡西区
412 小嶺出入口 国道211号 28.0
- 千代ニュータウンBS -
- 馬場山料金所 本線料金所 門司方面本線料金所
413 馬場山出入口 国道200号 30.6 門司方面出入口
414 金剛出入口 国道200号(直方バイパス 31.0 門司方面出入口
(4) 八幡IC E3 九州自動車道 31.8 都市高速から一般道との出入り不可
九州道福岡方面との直結のみ

歴史

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  • 1958年昭和33年)10月17日 : 春日 - 大里間、国道3号バイパス(自動車専用道路)北九州道路として供用開始。
  • 1961年(昭和36年)4月14日  : 大里 - 富野間供用開始。
  • 1970年(昭和45年)10月31日 : 大谷 - 黒崎間供用開始。
  • 1971年(昭和46年)7月5日  : 紫川 - 大谷間供用開始。
  • 1973年(昭和48年)11月10日 : 富野 - 紫川間供用開始。11月14日関門橋が開通し、門司ICで直結。
  • 1979年(昭和54年)3月8日  : 黒崎 - 馬場山間、国道200号バイパス(自動車専用道路)北九州直方道路として供用開始。同日開通の九州自動車道八幡ICで直結し、都市間高速道路として機能する。
  • 1988年(昭和63年)3月31日  : 九州自動車道門司 - 八幡間が完成し、都市間高速道路としての役割を終える。
  • 1991年平成3年)3月31日  : 日本道路公団からの譲渡を受け、春日 - 馬場山間を北九州高速道路として供用開始。
  • 1995年(平成7年)9月30日  : 山路出入口供用開始。同時に山路パーキングエリアも供用開始。
  • 2001年(平成13年)7月2日  : 大谷ジャンクション供用開始。ジャンクション設置に伴い大蔵トンネルの拡張工事も実施[2]
  • 2002年(平成14年)4月1日  : 帆柱ケーブルBS供用開始(2016年に高速皿倉山ケーブルBSに名称変更)。
  • 2005年(平成17年)3月31日 : 金剛出口供用開始[3]
  • 2006年(平成18年)3月4日 : 金剛入口供用開始[3]
  • 2018年(平成30年)
    • 7月6日 - 7月10日平成30年7月豪雨により春日 - 足立間、黒崎 - 金剛間が被災。7月10日17時に通行止め解除(速度制限あり)[4]
    • 10月31日 : 猪倉トンネル、大蔵トンネル以外の6トンネルにおいてAMラジオ再送信を廃止[5]

交通量

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24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度
春日出入口 - 門司IC 15,897 13,410 8,270
門司IC - 大里出入口(北) 15,897 13,410 14,065
大里出入口(北) - 大里出入口(南) 15,897 13,410 14,065
大里出入口(南) - 富野出入口 22,848 18,828 19,758
富野出入口 - 足立出入口(北) 22,848 18,828 16,979
足立出入口(北) - 足立出入口(南) 57,284 44,455 24,536
足立出入口(南) - 紫川JCT/出入口 57,284 44,455 24,536
紫川JCT/出入口 - 山路出入口 57,284 44,455 47,459
山路出入口 - 大谷JCT/出入口 57,284 44,455 47,645
大谷JCT/出入口 - 黒崎出入口(東) 61,700 44,484 42,406
黒崎出入口(東) - 黒崎出入口(西) 61,700 44,484 42,406
黒崎出入口(西) - 小嶺出入口 61,700 44,484 34,887
小嶺出入口 - 馬場山出入口 31,556 28,974 30,082
馬場山出入口 - 金剛出入口 31,556 28,974 29,133
金剛出入口 - 八幡IC 31,556 28,974 29,133

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

脚注

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  1. ^ 「関連道路プール制」高速道路制度あれこれ ―法制度・料金制度関連用語集― (PDF) (公益財団法人高速道路調査会2013年3月発行、同年6月14日閲覧)
  2. ^ 堂上 幸男・赤沢 英明・多宝 徹「自動車専用道におけるトンネルの活線拡張 -大蔵トンネル拡張工事-」『建設の機械化』第619巻、一般社団法人日本建設機械施工協会、2001年、9-15頁。 
  3. ^ a b 都市高速への入口『金剛入口』3月4日開通!!〜新北九州空港へのアクセスが向上〜” (PDF). 国土交通省北九州国道事務所 (2006年1月27日). 2014年2月5日閲覧。
  4. ^ 高速道路の通行止め解除について - 国土交通省九州地方整備局、2018年7月10日
  5. ^ 北九州高速4号線 トンネルAMラジオ再放送のサービス終了について福岡北九州都市高速道路公社
  6. ^ 令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年5月12日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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