勝川輝重
表示
勝川 輝重(かつかわ てるしげ、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
[編集]師系・経歴不明。「勝河」とも称す。作画期は享保の頃とされ、鳥居清信風の紅絵や漆絵の美人画、役者絵などを描いている。
作品
[編集]- 「市川団蔵の曽我五郎」 細判漆絵 東京国立博物館所蔵
- 「文読三美人」(文ひろげ) 横中判漆絵
- 「花傘さして踊る美人」(吉原万才花笠踊り) 細判紅絵 グラブホーン・コレクション ※延享3年(1746年)正月、江戸市村座の『聞伴昔曽我物語』で二代目芳澤あやめ演じる頼国妾山の井を描いたものといわれる。
- 「二世市川団十郎の莨売り忠七」 細判紅絵 ボストン美術館所蔵
- 「市村竹之丞の鬼王」 細判紅絵 ボストン美術館所蔵
- 「炬燵の男女」 横中判漆絵 ヴィクトリア&アルバート博物館所蔵
参考文献
[編集]- 『浮世絵大系1 師宣』 集英社、1976年
- ハワード・A・リンク、楢崎宗重、山口桂三郎 『浮世絵聚花 ホノルル美術館』 小学館、1979年
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年