勝川春童
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勝川 春童(かつかわ しゅんどう、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
[編集]勝川春章の門人。本姓は林、名は春道。画姓に勝、勝川を称し、祥用、蘭徳斎、春童、のちに春道と号す。春章門人の中では最古参で、はじめは春章の師である宮川春水の門人であったといわている。作画期は安永から寛政の頃にかけてで春章風の細判役者絵を描き、黄表紙などの版本の挿絵、武者絵や絵暦なども手掛けている。
作品
[編集]- 『管巻』 噺本 糟喰人月風作 ※安永6年刊行
- 『鞍馬天狗三略巻』 黄表紙 宮村杏李作 ※天明4年(1784年)
- 『亀子出世』 黄表紙 ※天明8年
- 『会本見男女沙目』 ※国際日本文化研究センター所蔵
- 「二代目市川八百蔵の死絵」 細判錦絵 チェスター・ビーティ図書館所蔵 ※安永6年(1777年)
- 「九代目市村羽左衛門」 細判錦絵 大英博物館所蔵 ※安永 - 天明初期
- 「船宿ささや前の二世中村五郎と三世大谷広次」 細判2枚続錦絵 ※安永4年
- 「二世中村五郎」 細判錦絵 ※安永頃
- 「三世瀬川菊之丞」 細判錦絵 ※同上
- 「五世市川団十郎」 細判錦絵 ※同上
- 「上杉謙信と一七将の図」 大判錦絵 ※寛政頃
- 「内裏雛」 大判錦絵2枚続
参考文献
[編集]- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[1]。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※57頁