勝利のオラース
表示
『勝利のオラース』(仏: Horace victorieux)は、アルテュール・オネゲルがティトゥス・リウィウスの『ローマ建国史』に着想を得て作曲した黙劇である。
概要
[編集]1920年12月から1921年2月18日にかけて作曲されたが、スコアの完成は同年8月まで持ち越された(これはオネゲルが『ダヴィデ王』の作曲に全力を傾けていたためである)。作品は1921年10月31日にエルネスト・アンセルメが指揮したスイス・ロマンド管弦楽団によりローザンヌで初演された。初めは合唱が入る黙劇になるはずだったが、制作を手伝っていたフォーコネが急逝したことで、この作品を「交響的黙劇」に改訂することを余儀なくされた。オネゲルは、自分の作品の中で大変成功した作品であると述べている。
楽器編成
[編集]- フルート3(3番奏者はピッコロに持ち替え)
- オーボエ2
- コーラングレ1
- クラリネット2
- バスクラリネット1
- ファゴット2
- コントラファゴット1
- ホルン4
- トランペット3
- トロンボーン3
- チューバ1
- ティンパニ
- サスペンデッド・シンバル
- バスドラム
- タンバリン
- 銅鑼
- クレセル
- ハープ
- 弦五部
演奏時間
[編集]約20分。
参考文献
[編集]- CD解説:ミシェル・プラッソン指揮/トゥールーズ市立管弦楽団、グラモフォン
- CD解説:パウル・ザッハー指揮/Basler Sinfonie-Orchester(旧バーゼル交響楽団)、Pan Classics
外部リンク
[編集]- 勝利のオラースの楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト