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加藤善孝

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

加藤 善孝
基本情報
本名 加藤 善孝
階級 ライト級
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1984-11-23) 1984年11月23日(39歳)
出身地 茨城県日立市
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 40
勝ち 30
KO勝ち 9
敗け 8
引き分け 2
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加藤 善孝(かとう よしたか、1984年11月23日 - )は、日本の元プロボクサー茨城県日立市出身。第45代OPBF東洋太平洋ライト級王者。第57代日本ライト級王者。角海老宝石ボクシングジム所属。茨城県立太田第一高等学校卒業[1]

来歴

ボクシングに幼少時から興味を持ち、足腰の鍛錬のために高校ではラグビーに打ち込む。その後上京し、プロボクサーとなる[2]

2004年6月23日、後楽園ホールの関泰士(船橋ドラゴン)との4回戦で、4回判定勝ちを収めた。

2004年12月18日、後楽園ホールで行われた同じジムの世界チャンピオンイーグル京和WBC世界ミニマム級タイトル防衛戦(挑戦者イサック・ブストス)の前座に出場し、中村明洋(F・I)と4回引き分けに終わった。

2005年11月3日、この年4戦4勝2KOで後楽園ホールで行われた、東日本新人王決定戦に進出。荒川仁人(八王子中屋)に6回1-2の判定負けを喫し、初敗北を喫すると同時に新人王を逃した。

2006年9月16日、2戦2勝で前年の新人王で唯一の黒星をつけた荒川との再戦。初の8回戦になったが8回2-0(77-76、77-77、78-76)で判定勝。

2007年10月8日、2戦2勝で日本ライト級6位の三垣龍次(M.T)との試合。この試合は、6月に一度決定していたが、三垣の右拳骨折の手術で延期されていた。8回0-3(77-75、2者が77-76)の判定負けを喫した。

2008年4月20日、初の後楽園ホール以外での試合となる地元日立市民運動公園中央体育館で、入江一幸(花形)と対戦し、8回判定勝ちを収めた。

2008年6月2日、メインイベントで、前年のB級トーナメント優勝者篠崎生思郎(ヨネクラ)を6回TKO勝ちを収めた。

2009年12月19日、日本ライト級王者近藤明広(日東)に日本同級1位として挑戦。3回にダウンを奪われるも、その後猛追。10回1-2判定負けを喫し王座獲得に失敗した。

2010年4月12日、日本ライト級9位の大村光矢(三迫)と再起戦。初回にダウンを奪いリードを奪うも、3回に大村の打撃により左眼窩底骨折で初のTKO負けを喫した。同年4月15日に、肋軟骨を移植する5時間半の再建手術を受けた[3][4]

2010年10月16日、骨折からの復帰戦で佐藤豊(ヨネクラ)を8回判定勝ちを収めた。

2011年7月20日、メインイベントに日本ライト級5位として、同級7位の丸山伸雄(八王子中屋)と対戦。 3月に当初予定していた試合は、東日本大震災により5月に延期となり、5月に予定していた試合では対戦相手の田川智久(KG大和)が肺の疾患[5]と2度試合が流れ、間が空いてしまったが、3-0判定勝ちを収め2位にランキングを上げる。

2011年10月4日、荒川が返上し空位の日本ライト級王座決定戦で同級1位として、同2位の稲垣孝(フラッシュ赤羽) と争う。12回3-0(96-95、97-94、98-93)の判定で悲願の王座獲得に成功した。 同日はダブルタイトルマッチとしてOPBF東洋太平洋ライト級王座決定戦も行われ、荒川がこれを獲得した。

2012年3月6日、元日本ライト級王者で同級1位の近藤明広(日東)と対戦し、10回2-1(97-94、96-95、94-97)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[6]

2012年7月25日、日本ライト級10位の小池浩太と対戦し、初回1分31秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[7]

2012年11月9日、日本ライト級1位の川瀬昭二(松田)と対戦し、5回2分53秒TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した[8]

2013年2月25日、日本ライト級1位の鈴木悠平(真正)と対戦し、10回3-0(2者が97-94、96-94)の判定勝ちを収め4度目の防衛に成功した[9]

2013年5月4日、後楽園ホールで荒川仁人の王座返上に伴い空位のOPBF東洋太平洋ライト級王座決定戦でWBC世界ライト級14位の佐々木基樹と対戦し、12回3-0(116-111、2者が116-110)の判定勝ちを収め日本王座は5度目の防衛、OPBF王座獲得に成功した[10]

2013年10月5日、後楽園ホールでOPBF東洋太平洋ライト級1位のレイ・ラバオ(フィリピン)と対戦し、12回3-0(117-111、116-112、115-113)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[11]

2014年1月11日、後楽園ホールにて、OPBF東洋太平洋ライト級6位の中谷正義(井岡)と対戦し、12回0-2(2者が112-116、114-114)の判定負けを喫し2度目の防衛に失敗し、王座から陥落した[12]

2014年4月30日、後楽園ホールで日本ライト級1位の鈴木悠平(真正)と1年2ヵ月ぶりに再戦し、7回53秒TKO勝ちを収め日本王座の6度目の防衛に成功すると共に再起に成功した[13]

2014年7月23日、後楽園ホールで日本ライト級7位の斉藤司(三谷大和)と対戦し、8回1分13秒TKO勝ちを収め日本王座の7度目の防衛に成功した[14]。 またこの試合で、東日本ボクシング協会月間賞選考委員会が選出する月間賞の2014年7月度の月間最優秀選手賞に選ばれた[15]

2014年12月6日、後楽園ホールで荒川仁人と8年ぶりに再戦し、10回3-0(97-94、97-94、96-95)の判定勝ちを収めた[16]。またこの試合で、東日本ボクシング協会月間賞選考委員会が選出する月間賞の2014年12月度の月間最優秀選手賞に選ばれた[17]

2015年1月7日、世界挑戦の準備に専念する為、日本ライト級王座を返上した[18]

2015年10月12日、後楽園ホールで原田門戸とライト級8回戦を行い、0-3(3者共75-76)の判定負けを喫した[19]

2016年2月5日、ジャカルタバライ・サルビニ・コンベンション・ホールでWBOアジア太平洋ライト級王者のダウド・ヨルダンと対戦し、9回0-3(84-87、84-88、83-88)の負傷判定負けを喫し王座獲得に失敗した[20]

2016年6月20日、後楽園ホールでWBA世界ライト級10位のブランドン・オギルビエとライト級10回戦を行い、1-0(96-95、2者が95-95)の判定で引き分けた[21]

2016年12月6日、後楽園ホールで行われた「角海老ボクシング」でレオナルド・ドロニオとライト級10回戦を行い、10回2-1(97-94、96-94、95-96)の判定勝ちを収めた[22]

2017年4月13日、後楽園ホールで行われた「ダイヤモンドグローブ」で吉野修一郎とライト級8回戦を行い、8回0-3(75-77、75-78、72-80)の判定負けを喫した[23]

2017年11月4日、後楽園ホールで行われた「ダイナミックグローブ」で引退式を行い、加藤が家族と共にリングインし「高卒でボクシングを始めて、遅いスタートだったが、ここまでこれたのは会長をはじめ応援してくれたみなさんのおかげ。本当にありがとうございました」とファンに挨拶すると惜別の10ゴングが鳴らされ、現役を引退した[24]

獲得タイトル

  • 第57代日本ライト級王座(防衛7=返上)
  • 第45代OPBF東洋太平洋ライト級王座(防衛1)

受賞歴

  • 東日本ボクシング協会 2013年10月度 月間MVP
  • 東日本ボクシング協会 2014年7月度 月間MVP
  • 東日本ボクシング協会 2014年12月度 月間MVP
  • 東日本ボクシング協会 2009年1月度 月間敢闘賞
  • 東日本ボクシング協会 2012年7月度 月間敢闘賞
  • 東日本ボクシング協会 2013年5月度 月間敢闘賞
  • 東日本ボクシング協会 2008年1月度 月間新鋭賞

脚注

  1. ^ 加藤 善孝 プロフィール
  2. ^ ボクシングマガジン 2008年5月号
  3. ^ 加藤善孝の虎視眈々 成功 2010年4月16日
  4. ^ スポニチ 2011年10月5日
  5. ^ 2011年5月4日 角海老ニュース
  6. ^ 加藤V1も「出直しです」/ボクシング 日刊スポーツ 2012年3月7日
  7. ^ 加藤V2 新婚1勝/ボクシング 日刊スポーツ 2012年7月25日
  8. ^ 加藤V3 日本ライト級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年11月9日
  9. ^ 加藤が小差判定でV4 日本ライト級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年2月25日
  10. ^ 加藤が佐々木を退ける OPBF&日本ライト級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年5月4日
  11. ^ 加藤が東洋太平洋タイトル初防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年10月5日
  12. ^ 中谷が加藤を下して新王者に、OPBFライト級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年1月11日
  13. ^ 加藤が7回TKOで鈴木下す、日本ライト級V6 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年4月30日
  14. ^ 加藤現役最多のV7 斉藤を8回TKO Boxing News(ボクシングニュース) 2014年7月23日
  15. ^ 月間MVPは加藤善孝、敢闘賞に伊藤雅雪 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年8月8日
  16. ^ 加藤善孝が荒川仁人に判定勝ち、ライト級対決 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年12月6日
  17. ^ 12月の月間MVPは加藤善孝、敢闘賞に小國以載 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年1月9日
  18. ^ 加藤善孝が日本タイトル返上、徳永と杉崎で決定戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年1月7日
  19. ^ 拳四朗WBCユース王座獲得、加藤は原田に敗れる Boxing News(ボクシングニュース) 2015年10月12日
  20. ^ 加藤善孝が9回負傷判定負け、ヨルダンに及ばず Boxing News(ボクシングニュース) 2016年2月6日
  21. ^ 加藤善孝がWBA10位とドロー、藤北は阪下に勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年6月20日
  22. ^ 加藤善孝が2年ぶり白星、比国ランカーに2-1判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2016年12月6日
  23. ^ 小原佳太が再起戦勝利、吉野修一郎は加藤善孝下す Boxing News(ボクシングニュース) 2017年4月13日
  24. ^ 加藤善孝が引退式、元日本&OPBFライト級王者 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月4日

関連項目

外部リンク

空位
前タイトル保持者
荒川仁人
第57代日本ライト級王者

2011年10月4日 - 2015年1月7日(返上)

空位
次タイトル獲得者
徳永幸大
空位
前タイトル保持者
荒川仁人
第45代OPBF東洋太平洋ライト級王者

2013年5月4日 - 2014年1月11日

次王者
中谷正義