加納諸平
表示
加納 諸平(かのう もろひら、文化3年(1806年)-安政4年6月24日(1857年8月13日))は、江戸時代後期の国学者。通称は小太郎。別名は兄瓶(えみか)。号は柿園(しえん)。
経歴
[編集]国学者夏目甕麿の子として遠江国で生まれる。18歳で紀伊国和歌山の医師・加納家の養子となる。本居大平に国学を学び、後に紀州藩の命で『紀伊続風土記』『紀伊国名所図会』の編纂にあたった。また、自身や実父の歌をはじめとする当代の優れた和歌を収めた『類題和歌鰒玉集』を文政11年(1828年)に刊行、以降日本全国から優れた和歌を募集して『類題和歌鰒玉集』の続編の編纂にあたり、安政元年(1854年)までに第7編までを刊行、地方における歌人・歌壇の振興に尽くした。安政3年(1856年)に紀州藩が国学所を創設すると、その総裁となった。
参考文献
[編集]- 南啓治「加納諸平」(『日本史大事典 2』(平凡社、1993年) ISBN 978-4-582-13102-4)
- 山下久夫「加納諸平」(『日本歴史大事典 1』(小学館、2000年) ISBN 978-4-095-23001-6)