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副島吉雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

副島 吉雄(そえじま よしお、1906年8月14日[1] - 1974年6月9日[2])は、日本の機械工学者大阪大学名誉教授。理学博士(京都帝国大学)。大阪工業大学工学部機械工学科元教授。

専門は、精密工学光流体工学応用物理学分光学

略歴

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京都府出身[2]。祖父は軍医の副島吉謙、父は京都帝国大学医学部教授・副島豫四郎[2]。1931年京都帝国大学理学部物理学科卒業(分光学の権威である理化学研究所木村正路の指導[3][1]。1940年広島高等工業学校教授。1941年に召集され、陸軍工兵少尉として応召[2]。1944年理学博士(京都帝国大学)[4]。1947年神戸大学工学部教授[2]、1959年大阪大学工学部精密工学科教授[2]、第6講座(科学機器)を担当[5]。1970年大阪大学を定年退職[2]、名誉教授[6]。同年、大阪工業大学工学部機械工学科教授[2]。1974年6月9日、胃癌のため死去[2]

大阪大学および大阪工業大学にて、初期の精密工学・光流体工学(流体工学と応用物理学の融合)の研究・育成に貢献した。その功績を讃えて、大阪工業大学では「副島奨学金」が開設されている[7]

主な著書は『精密測定 機械工学講座 - 改訂3版』(共著、共立出版1987、学術書)。主な所属学会は、精機学会(現:精密工学会)、日本物理学会応用物理学会

主な研究

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脚注

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  1. ^ a b 『人事興信録 第25版 上』人事興信所、1969年、そ12頁。
  2. ^ a b c d e f g h i 『弓友憶い出の記』佐賀高等学校弓友会、1979年、p.16-17。
  3. ^ a b 副島吉雄「金屬薄膜の光透過率」『応用物理』第7巻第8号、応用物理学会、1938年、361-365頁、doi:10.11470/oubutsu1932.7.361 
  4. ^ 副島吉雄(英語)『金属薄膜の分光透過能(金及び銀膜)(英文)』京都帝国大学〈理学博士 ,報告番号不明〉、1944年。 NAID 500000314126https://id.ndl.go.jp/bib/000007798642 
  5. ^ 森勇蔵「精密科学専攻(精密工学科)の歩み 大阪大学・超精密加工研究拠点(COE)の形成に至るまで
  6. ^ 三木正伸、大村安彦、粟谷丈夫「ポリエステルのRPE転移点を利用した光塑性法」『日本機械学會論文集』第42巻第363号、日本機械学会、1976年、3410-3417頁、doi:10.1299/kikai1938.42.3410 
  7. ^ 【学部生対象】学内奨学金 大阪工業大学
  8. ^ 三木正伸、脇平浩一郎、山田朝治、副島吉雄「網状ポリエステルの応力-複屈折効果 (II) 光弾性効果におよぼすγ線照射の影響」『応用物理』第38巻第2号、応用物理学会、1969年、129-133頁、doi:10.11470/oubutsu1932.38.129 
  9. ^ 中谷登, 河田研, 山田朝治, 副島吉雄「光学的方法による空気式純流体素子内流れの観測」『計測自動制御学会論文集』第8巻第3号、計測自動制御学会、1972年、308-314頁、doi:10.9746/sicetr1965.8.308ISSN 0453-4654